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最近めっきりPCに搭載されなくなたDVDマルチドライブ。実は結構便利なものでした。今、ゲーミングPCを購入している層は、DVDマルチドライブ自体を使ったことがない方も多いと思います。
今回は、「実はあると便利」なDVDマルチドライブについて解説します。
DVDマルチドライブで出来ること
実際の名称は「DVDスーパーマルチドライブ」となっていることが多いと思います。
DVDマルチドライブ/スーパーマルチドライブですが、以下のようなことができます。
- DVDの再生(複数の規格に対応)
- DVDに対するデータの書き込み(複数の規格に対応)
- CDの再生およびデータ書き込み
ざっくり言うと、「DVDとCDに対してデータの読み書きができる」ドライブなのですが、ポイントはDVDにおいて複数の規格に対応していることです。
DVDは普及し始めた当初、いくつかの規格が混在していました。
- DVD-RAM:容量片面4.7GB、両面9.4GB、書換回数は約10万回
- DVD-RW:容量4.7GB、書き換え不可
- DVD+R:同上
- DVD+RW:容量4.7GB、書換回数は約1000回
- DVD-RW:同上
いずれもDVDの規格ですが、基本的なものだけでも5つあります。さらに「2層式」が登場して規格は一層増えました。
DVDマルチドライブは、これら複数の規格に対して読み書きを利用できる点が最強のメリットですね。
DVDの規格を気にせずに使えるので、「せっかく購入したDVDにデータを書き込めない」「DVDに保存した動画を見ることができない」といった事態に発展しにくいのです。
また、ゲームにおいても、とりあえず円盤型のものであれば何でも読み書きできるので、あまり規格を気にせずにドライブに放り込めば良いという手軽さがありました。
現在のPCにDVDマルチドライブは不要?
このように便利であったDVDマルチドライブですが、一時の流行が嘘のように見かけなくなりましたよね。
特に市販のゲーミングPCでは、5インチベイが省略されていることもあり、DVDマルチドライブ自体が不要というイメージがあります。
確かに現在は、大容量データであればダウンロード後にSSDへ直行すればよいですし、いざとなればNASもあります。余ったSATA HDDにデータを保存しておけば、わざわざDVDに書き込んでおく必要性はありません。
また、マルチメディアとしてもブルーレイが普及していて、DVDの出番はあまりないことは事実です。
しかし、「PCの外に、なおかつ物理的に遮断した状態でデータを保管しておける」という意味では、DVDは非常に有能です。
NASやSSD、HDDはPCが故障してしまうと「道連れ」になる可能性が高いですが、DVDマルチドライブを使用してDVD保存しておけば、半永久的にデータを守れます。
実際に企業では、日々のデータバックアップをDVDメディアで行うケースもあり、この場合は容量が大きなDVD-RAMなどが重宝されているようです。
個人用途ではあまり出番がないかもしれませんが、大切なプレイ動画やスクリーンショットなどは、DVDに保存しておいたほうが消失のリスクは低いはず。
言わば「緊急用」「有事のための対策」なのですが、個人的にはまだまだ搭載されてたほうが安心できますね。高いものではないので、BTOでのオプション選択も視野に入れてみてください。