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CPUクーラーといえばトップフローだった時代から、サイドフロー全盛時代へと移り変わり、今では好みに応じてどちらのタイプでも選べるようになりましたよね。
どちらも優秀な冷却能力を持つモデルが複数あります。それだけに、どのCPUクーラーを選ぶべきか迷う方は多いでしょう。
そこで今回は、トップフローとサイドフローのメリット・デメリットを比較します。自分の環境に合ったCPUクーラー選びの参考にしてみてください。
トップフロー型のメリット・デメリット
まず伝統的なCPUクーラーの型であるトップフロータイプからです。
メリット
- CPUのほかにもメモリ、マザーボードなどPCの主要パーツを一気に冷却できる
- マザーボードの冷却によって故障率を下げやすい
- 高さをおさえて小型化しやすい
デメリット
- PCケース内のエアフロー調整が難しい
- 総合的な冷却能力が落ちる
- 製品数が減って選択肢が少なくなった
現在のゲーミングPCは、単一のファンによって全体を冷やすのではなく、エアーフローをスムーズにすることでPCケース内の温度を低くするのが主流です。
そのため、トップフロータイプはやや時代遅れともいえます。しかし、mini-ITXのように小型で、ケースファンの数が少なくなる環境では、その威力は絶大です。
高さを押さえながらCPU、メモリ、マザーボードを一気に冷却できるため、小型化の強い味方といえます。ただし、風量や高さを考えると、事実上サイズの製品のみになりやすいのが残念ですね。
サイドフロー型のメリット・デメリット
次は2018年現在の主流であるサイドフロータイプです。
メリット
- ケース内のエアフローを加速し、静音性と冷却性能を両立しやすい
- 排気性能に優れる
- PCケース内全体の平均温度を下げやすい
- 製品の選択肢が多い
デメリット
- CPU単体の冷却能力はトップフローよりも落ちる
- 冷却能力と静音性を両立すると、高さが必要になり小型化しにくい
「前面吸気⇒後方排気」というPCケース内エアフローの王道に逆らわず、自然な形でPCパーツを冷却できるのがサイドフローの魅力です。
静音性と冷却能力を高いレベルで両立でき、ゲーミングPCにもよく使われています。さらに各メーカーからさまざまな製品が出ていて、選択肢も豊富です。他のパーツも静音にするなら「静音パソコンにするためのパーツの選び方」の記事をご覧ください。
一方、どうしても高さがでてしまうことから小型化には不向きというデメリットがあります。
小型化ならトップフロー、総合性能はサイドフロー
こうして比較してみると、
- ゲーミングPCの小型高性能化を達成しやすいのはトップフロー
- 大きさにこだわらず、冷却能力と静音性を両立しやすいのはサイドフロー
と言えるのではないでしょうか。また、RGBによるデコレーションもサイドフローが有利かもしれません。個人的にはトップフローが好きなのですが、やはりサイドフローの勢いには押され気味ですね。
最終的には好みの問題ですが、CPUクーラーの交換を考えている方は「静音性重視のおすすめCPUクーラー 2018年版」の記事も参考にしてみてください。