4K環境がよりクリアで高精細に!「4KHDR」とはなにか?

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4K環境に対応したゲーミングPC、パーツが珍しくなくなり、よりスタンダードとして広まっています。しかし、さらに高精細かつ美麗なグラフィックを求めるなら「4KHDR」の存在も無視できません。4Kをさらに進化させた4KHDRの特徴やメリットについて解説します。

リアルな色彩と輝度!4KHDRとは?

4KHDRとは、4K環境にHDRを組み合わせたものです。また、HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」を略称であり、従来の方式に比べて色彩や輝度をより広い範囲で表現できる技術を指します。

4K環境ではフルHD環境よりも高精細な描画か可能になりましたが、明暗の差や色彩の範囲については、それほど進化していませんでした。この点を補うのがHDRであり、人間の肉眼で感じることができるリアルさを追求するための技術といえます。

例えば、従来のSDRでは明るい部分を大幅に圧縮した状態で表現していました。そのため肉眼よりも明暗の差が出にくく、現実よりもややダイナミックさに欠けます。

しかし人間の目はろうそくを照らさなければ見えないような暗い部分と、太陽に照らされた樹木の様子を同時に見ることができ、明暗差には非常に強いのが特徴です。

具体的にどのくらいの差がでるのか?

もう少し具体的に数字で表現してみましょう。人間の肉眼は通常0.001~20000nitの光を認識できるといわれています。nitとは明るさの単位で、日光が当たる路面が約10000nitなのだそうです。

しかしHDR以前のSDRでは、この明暗差が0.117~100nitにまで縮小されています。つまり人間の肉眼が認識できる範囲よりも、大幅に縮小された輝度で表示されているわけですね。

一方、HDRを使ったモニターやテレビでは、最大10000nitの輝度を表現できるとされています。それまでの上限100nitから一気に10000nitですから、当然リアルさが格段に跳ね上がります。

明るい部分の「白とび」が少なく、暗い部分の「潰れ」がなくなって、表現がリアルになるわけです。一説ではフルHD⇒4K以上のインパクトをもたらすといわれるHDRの凄さを、理解できたでしょうか?

ゲーミングPCにつかえる4KHDRモニター

2018年4月時点ではまだまだ数が少ないながら、ゲーミングPCに使える4KHDRモニターが存在しています。例えばLGの「27UK650-W」ですね。税込み67000円ほどですが、4KHDR環境を構築するための入門機といえます。

また、もう少し大型のものではAcerの「ET430Kwmiiqppx」も候補に入ってきそうです。こちらは43型ながら税込み69000円というリーズナブルさが売りでしょう。

4K以上の革命と言われる4KHDRの威力を、一度は体験しておきたいですね。