パソコンがフリーズ(ハードハング)する原因と対処方法

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自作PCにトラブルはつきもの。トラブルの解決こそが醍醐味のひとつでもありますからね。しかし、いまいち原因のはっきりしないトラブルが起きると、途方に暮れてしまうことがあります。

今回は自作初心者向けに、やっかいなトラブルのひとつ「原因不明のフリーズ」について解説していきます。トラブル解決の基本は、原因箇所の絞り込み(切り分け)にかかっているといえるでしょう。

突然のフリーズ!ブルースクリーンすら起こらない

PC内部で何らかのエラーが起こると、ブルースクリーン(青い背景に白文字でエラーが書かれている画面)が発生します。このエラー内容をもとに、ある程度の原因特定が可能です。

しかし、問題なのはブルースクリーンすら発生しない場合。特に、突然ハードハング(急にPC自体ビタッと静止し、マウスやキーボードが一切反応しない状態。ハングアップとも呼ばれる)が起こると、強制的に電源を落とすしかありません。

このハードハング、Windowsのシステムログを見ても「Kp41」というエラーログが出るだけでろくに原因がわからない場合があるのです。しかし、原因箇所をいくつかのポイントに絞ることはできます。

原因ポイント①:メモリエラー

メモリエラーの場合、ブルースクリーンが発生するケースが多いのですが、なぜかハードハングに結びつくこともあります。私自身も経験しました。メモリエラーが起きていないか検査する方法としては、大きく2つ。

ひとつは「memtest」というフリーソフトを走らせ、メモリにエラーがないかをチェックする方法。もうひとつは、メモリを1枚ずつで運用し、不具合が起きないかをチェックする方法です。

memtestでエラーがでたり、1枚刺しでハードハングしたりといったケースでは、該当メモリの交換で改善する可能性があります。

原因ポイント②:省電力設定

Windowsは7以降のバージョンで、ノートPC用の省電力設定が勝手に適用されてしまうことがあります。そのため、電源プランの設定から省電力設定をすべてオフにし、常にマックスパフォーマンスの状態で稼働させてみましょう。

電圧の不安定さが解消され、ハードハングが起こらなくなる可能性があります。

原因ポイント③:BIOSからCPUおよびメモリの電圧を上げる

OSの省電力機能とともに、BIOS上でも電圧アップや電圧固定などの対処を試してみましょう。特にメモリ電圧を上昇させるとハードハングが解消されたという報告があります。

ちなみに、電圧変更ができないBIOSもありますので、注意してください。

原因ポイント④:電源もしくはマザーボードの故障など

電源が初期不良や故障で、十分な電気を供給できない場合も、ハードハングが起こります。また、マザーボード上のコンデンサ(円柱状の小さい突起)が膨らんでいないか、液漏れが発生していないかもチェックしてみてください。

原因ポイント⑤:USBなどデバイスの認識失敗

USBマウスやキーボードを新しいものに交換した、もしくはPS2に変えた、セルフパワー付きのUSBハブにつなぎかえた、などの対応で問題が解消することもあります。

また、他のデバイスがうまく認識されずにハードハングが起こる場合もあるため、セーフモードで立ち上げてハードハングが起こらないか試す必要もあるでしょう。

以上、ハードハングの原因として5つを紹介しました。実はこれらのほかにも原因は考えられるのですが、これらを実施しても解決しないのであれば、一度修理に出すべきかもしれません。

どうしても原因が特定できない場合は、あまり深く追求せずにプロの手を借りましょう。