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PCパーツではありませんが、ある意味PCパーツ以上に重要な役割を果たしているのが「デバイスドライバ」です。俗に「デバドラ」「ドライバ」などと呼ばれていますね。
このドライバ、一体どんな役割を果たし、バージョンの違いでどういった影響があるのでしょうか。今回は自作PCに欠かすことのできない「ドライバ」に関する基礎知識を解説します。
マシンとOSの仲介役を果たす「デバイスドライバ」
デバイスドライバ(以下ドライバ)は、物理的なマシン・デバイスとOSの仲介役となるソフトウェアと考えてください。
例えば、物理的なマシン・デバイスが肉体だとしましょう。このとき、OSは心(意思)です。このふたつをうまく連動させ、心の思うままに肉体を動かすには神経が通っている必要があります。
ドライバはこの神経に似たような役割を果たしています。厳密には少し違うのですが、イメージとしてとらえておくと良いでしょう。PCに新しくグラフィックボードやサウンドボードなどを追加したとき、ドライバが正常にインストールされていなければ、うまく動作しません。
場合によってはPC全体が不安定になってしまうことすらあります。ちなみに、ドライバが正常にインストールされているか、どのバージョンがインストールされているかはOSの「デバイスマネージャ」で確認可能です。
ドライバのバージョンで性能が変わる?
これはグラフィックボードを追加したときによく遭遇する現象なのですが、ドライバのバージョンによって動作や性能(パフォーマンス)が著しく変化することがあります。
安定したバージョンのドライバであれば10の力を出せるはずが、不安定なバージョンのドライバでは7の力しか出ないというケースは頻繁にあるのです。
また、ドライバの更新によって不具合が解消されたり、新たな不具合が出現したりといった事態もあり得ます。さらに、新たな機能の追加もドライバの更新で実装されるため、ドライバのチェックはかなり重要な作業です。
ドライバの代表的なものとして、グラフィックボード用ドライバ、マザーボードに搭載されているチップセット用ドライバ、USB用ドライバ、RAID用ドライバなどがあります。
ドライバ更新の手順は?
最近のドライバはメーカーのホームページからダウンロードし、クリックするだけで自動的にインストールされるようにできています。
しかし、ドライバが正常にインストールされていないと、動作が不安定になることから、できるだけ丁寧にインストールしておきましょう。
まず、更新用のドライバをダウンロードして保存しておきます。
次に、余計なアプリケーション・ソフトウェアをすべて終了し、念のため一度再起動しておきましょう。
再起動したらデバイスマネージャから該当のデバイスを右クリックし、ドライバの更新を行います。
ダウンロードしておいた更新用ドライバのファイルを選択して、インストール。
正常にインストールが完了したら、念のためここでもう一度再起動しておきましょう。
再起動後に、デバイスマネージャからドライバのバージョンを確認し、しっかり更新されていれば終了です。
自動インストールに任せてしまってもよいのですが、不具合などが起こった場合、安定バージョンに戻さなくてはならない可能性もありますから、こういった手動インストールの手順も覚えておいたほうが無難です。