キューブタイプケースのメリットとデメリット

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縦長のPCケースが大半を占める中で、正方形タイプの「キューブタイプ」を支持する人々がいます。

私も一時期、キューブタイプのケースにハマったことあります。普通に考えれば縦長のPCケースで良いのですが、なぜか癖になってしまうのですよね。

見た目もそうなのですが、独特の使いやすさがあるんです。そこでキューブタイプケースのメリットとデメリットを整理してみました。

キューブタイプケースのメリット

まずメリットから整理してみます。キューブタイプケースのメリットは以下4つです。ひとつずつ解説していきますね。

設置場所の自由度が高い

まず設置場所の自由度ですが、これは高さが抑えられることが理由です。縦・横のバランスが良いので、スチールラックの隙間や机の隅など、設置場所を選びません。

省スペースなPCケースが流行した理由は、「背が高すぎること」が原因ですからね。日本の住宅事情では、一般的なATXケースの高さは邪魔なんです。

机の上におくと視界を遮られますし、スチールラックに収納しようにも圧迫感がありますし。あと高さがありすぎて縦置きだと不安定という点もデメリットでしょうか。

こうした設置に関する問題を解決するのがキューブタイプのケースであり、大半の人がこの理由でキューブタイプを選ぶと思います。

見た目がよい

次に見た目ですね。キューブタイプは何といってもスタイリッシュでかっこいいです。正方形になるだけでこんなに武骨感が減るか…というくらいスッキリします。

(場合によっては)縦長のPCケースよりもメンテナンスが楽

3つ目のメンテナンスについては、買った人だけがわかるメリットですね。正方形で背が低い(底が浅い)ので隅々まで手が届きやすく、清掃が楽です。

上蓋をガバっと外せるタイプですと、覗き込むようにすべての領域を見渡せるのでPCパーツの設置も楽。ちょっと狭い場合でもサイドパネルを外せばよいので意外と苦になりません。

実は見た目以上に実用性が高い

最後の実用性ですが、「大型のGPUやCPUクーラーも設置できる」ことや「冷却性能が維持しやすい」という点がとても良かったですね。

高さが抑えられているので小さく見えますが、奥行きや横幅は通常のATXケースと同等以上な場合が多いため、実際の収納力には大差がありません。

リファレンスサイズのハイエンドなGPUも大半は問題ありません。ミドルレンジクラスのGPUなら制限はまず無いと言って良いでしょう。

マザーボードの大きさが制限される以外は、ほとんど制限がないのが実情だと思います。(縦長のケースは最も大きな側面にマザーボードが設置されるのでそこで差が出ます)

大型のCPUクーラーも設置できますし、トップフロータイプならば全パーツを一気に冷却しやすいので、「前面ファン1、背面ファン1、CPUクーラー」の組み合わせで結構な冷却能力を確保できますね。

一方でデメリットも…

一方、デメリットもちゃんとあります。まず、「選択肢が少ない」ということ。

キューブタイプケースは、価格としては5000円~2万程度なので一般的な縦型のATXケースとほとんど同じ価格レンジになります。

しかし、マイナーな存在なので定番のモデルは実質2~3に限られていて、これ以外になると一気に価格があがります。

具体的なモデルとしてはサーマルテイクの「Core Vシリーズ」やシルバーストーンの「SSTシリーズ」なんかがあり、これらは1万円以下で購入可能です。

しかし、これ以外になると大体1万円から2万円になりますね。

次に、ストレージが複数搭載しにくいこともデメリットです。最近はM.2 SSDが普及してきたのでそれほど気にする必要もありませんが、SSDやHDDを複数載せたい場合、設置場所に困ることがありました。

なので、もしRAIDを組みたいという場合には要注意かもしれませんね。

個人的には、サーマルテイクのキューブタイプでミドルレンジ構成までなら何ら問題ないと思います。大型の前面ファンとトップフロー型のCPUクーラーで冷却能力は確保できますからね。

人気モデルだけあって入手性も良いですし、キューブタイプケースへのデビューとしては最適だと思いますよ。