「OS込みで10万円未満」のPCを作るときのセオリー

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自作PCの予算として、ひとつの区切りとなるのが「10万円」ではないでしょうか。

ただし、OSの価格コミとなると、一気にパーツ選びが厳しくなるのが実情です。そこで、OS込み10万円未満でゲーミングPCを自作するときのセオリーを紹介します。

実は大半のパーツが「固定価格」で計算可能

自作PCの予算はスペック次第で大きく変動すると考えている方が多いのですが、実際はCPU・GPU・ストレージ以外はほとんど価格を固定できます。

これはどういうことかというと、この3つのパーツ以外は、価格と性能が比例しないからです。

例えばケースやマザーボードが良い例で、1万円のものと3万円のもので、性能が3倍も違うということはありません。

それぞれに求められる役割を必要十分なレベルで満たすだけならば、1万円クラスで十分なわけです。特にケースは5000円クラスでも何ら問題ありませんよね。

マザーボードは1万円前後のコスパモデルでも、その他のパーツ次第で3万円のものと大差ない性能が引き出せます。

ということで、それぞれのパーツの価格は、だいたい以下のように仮定できます。

OS 約15000円
マザーボード 約10000円
メモリ 16GBで10000円
PCケース 約8000円
電源 600W 80PLUS認証クラスで約1万円

合計:約53000円

この価格帯で考えておけば、まず必要十分な性能が手に入れられるでしょう。逆にこれ以上は予算を積んでも「好み」の問題になることが多いです。

上記を10万円から差し引いて、残りが47000円。つまり47000円前後で、CPU・GPU・ストレージを購入できることになります。

47000円でストレージ・CPU・GPUを購入

ただしストレージは年々価格破壊が進んでおり、NVMe SSDの500GBモデルであっても8000円程度で入手可能です。例えばWestern Digitalの「WDS500G2B0C」ですね。

ということで500GBのストレージが8000円。残りは39000円ですが、これもコスパにこだわればまず問題ありません。

CPUならば6コア12スレッドの「Core i5 10400F」が約18000円、GPUはGTX 1650 SUPERが20000円程度で入手可能です。

GPUのグレードを上げたい場合は、PCケースと電源をそれぞれ3000円安いものにして、1660SUPERあたりを狙っても良いかもしれません。

レイトレーシングやDLSSがどうしても必要でない限りは、大抵のゲームが高画質で遊べるスペックを、10万円未満で構築できます。

CPU・GPU・ストレージ+5万円と覚えると楽

このように、自作でゲーミングPCを構築する場合は、「OS込みでも、CPU・GPU・ストレージ+5万円で完成する」と考えれば良いと思います。

今までの経験からも、だいたいこの程度の予算で安定稼働するPCが完成していますから、まず間違いないでしょう。

CPU・GPU・ストレージ以外はそれほどコストが上下しないので、この3つを別枠として残りは固定費(5万円)で覚えておくと、計算が楽になりますよ。