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最近は高性能でも小型なゲーミングPCを望む人が増えているようです。確かにコンパクトで高性能なマシンを作りやすくなっていますし、省スペースなPCはかっこいいですからね。
しかし、実際の運用では大型PCケース(ミニタワー以上)が非常に有能です。そこで、大型PCケースを使うメリットを整理してみましょう。
冷却性能が高い
自作PCユーザーの中では定説になっていますが、「冷却性能はPCケースの大きさに比例」します。同じCPU・GPUを同じクロックで動作させ、ファンの数も仕様もそろえた時、より冷えるのは大型のPCケースです。
例えば、キューブ型のmini-ITX仕様のケースと、ミニタワー~ミドルタワークラスのPCケースだと、高付加時の温度が10℃ほど変わってきます。
これは、内部の空間に余裕があるために空流の移動距離が長く、熱移動がしやすくなるためです。
また、単純に大型のCPUクーラーやファン、水冷ユニットなどを搭載しやすいことも理由のひとつですね。
キューブ型PCケースはmini-ITX対応ケースの中には、オプションファンの搭載がほぼ不可能なモデルもありますから、ファンの拡張性も重要なポイントです。
静穏化しやすい
実は静穏性も大型PCケースのほうが上です。騒音の元であるファンを「大型化・低回転化」しやすいうえに、遮音パネルの搭載も容易だからですね。
音は長く使うほどに気になるポイントで、ベテランユーザーほど静穏性を優先した構成を好みます。
かくいう私も静穏性にはかなり気を使っていて、スチール素材で一定の重さがあるケースを好んで使っていますね。物理的な重量があると、空気振動を遮断しやすく、本体のビビリもでにくいですから。
メンテナンスが圧倒的にしやすい
個人的にこの点が最強のメリットだと思います。PCは定期的にメンテナンス(特に清掃)をするかどうかで、3年後、4年後の状態がかなり変わるので、メンテのしやすさは大きなポイントですね。
小型PCケースは限られたスペースに少しでも優秀なパーツを配置できるように、組付け方が独特です。マザーボードの上に、何も考えずにパーツを差し込み電源ケーブルをつなぎ…みたいなことはやりにくいのです。
この面倒くささが、メンテナンス(清掃)から足を遠のかせ、最終的には寿命を縮めてしまうと。
これは性格的なものもあると思いますが、やはりサイドパネルをバカっとはずすだけで大抵の場所に手を入れられる大型ケースは、メンテのモチベが下がりません。
拡張性はそれほど問題にならない
かつては、大型PCケースといえば拡張性の高さ(=ATX、MicroATXマザーボードが積めること)がメリットでしたが、今ではあまり問題になりません。
ストレージはSSDなので場所はとりませんし、パーツそのものの性能が上がっている今、PCIeスロットと数個のSATAケーブル接続口があれば拡張性は十分です。
GPUの長さとCPUクーラーの高ささえクリアできれば、小型PCケースでも性能的には何ら問題ないわけです。USBメモリやクラウドサービスの発達で、ドライブもほとんど使いませんしね。
なので、拡張性を理由に大型PCケースを選ぶ…というよりは、「冷却・静穏・メンテナンス」を重視した選び方がおすすめです。