※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
ゲーミングPCを自作する場合の最低額として、2019年頃までは「7万円」という数字がありました。
これは、OS込みの価格で、実際に私も7万円構成を試したことがあります。しかし、2022年1月現在、この構成は「不可能」です。
そこで、一体いつごろになれば7万円ゲーミングPCが復活できるのか、整理してみたいと思います。
そもそも7万円ゲーミングPCの構成とは?
まず、7万円ゲーミングPCの構成について簡単に紹介します。
よく、ネットでは「○万円でゲーミングPCを自作」といった記事を見かけますが、この○に入る数字はマチマチです。
ただし、厳密に検証していくと大体6~8万円くらいに落ち着きます。私が個人的に作った中では、7万円台前半が最も現実味のある数字でした。
ちなみに構成は次のような感じです。
- OS:Windows10 home 約13500円
- マザーボード:各社廉価版チップセットのスタンダードモデル 約8000円
- メモリ:DDR4 8GB×2 約8000円
- CPU:準最新世代のCore i3もしくはi5 9000円~13000円
- GPU:GTX1650SUPER 約2万円(2019年末当時の価格)
- SSD:SATA500GBモデル 約7000円
- PCケース:廉価版MicroATXケース 約3000円(Versa H17など)
- 電源:550W程度 約5000円
これで大体「73000円前後」におさまるため、一部を中古品や流用でまかなえば7万円という数字が見えてきます。
少なくとも2020年の初めころまでは、「7万円ゲーミングPC」が十分に可能でした。しかし、半導体不足の影響でGPU価格が暴騰してからは、この構成はほぼ不可能です。
同じ構成で組むと、10万円を超えてしまうことが多く、7万円どころか8万円や9万円も難しい時代になってしまいました。
7万円ゲーミングPCが復活する時期は
GPU価格が落ち着く(=2019年~2020年初頭の水準に落ち着く)までは、7万円構成は難しいと思います。
そもそもGPU価格は、ゲーミングPCとして最低ラインとも言える廉価版のGTX1650SUPERやRX5600XTでも4万円を超えてしまっており、2019年比で倍近くにまで値上がりしています。
これは、「新品のGPUが半導体不足で品薄⇒価格上昇⇒第二候補である廉価版の価格も上昇⇒中古品も高騰」という流れの影響を受けていますから、当分は解決しないと考えて良いでしょう。
ハイエンド帯は3~4割の上昇で済んでいるのですが、最も需要が高いロー~ミドルレンジ帯の価格が軒並み200%前後の価格をつけており、コスパに優れたGPUが存在しない状態です。
ただし、2021年の年末には徐々にGPU価格も落ち着きが見えてきましたから、2022年中~2023年のはじめには適正な価格になる可能性が高いです。
実は私も2022年中にもう1台ミドルレンジクラスのゲーミングPCを組む予定だったのですが、あまりにもGPUが高いため、二の足を踏んでいます。
ちなみに、上で紹介した7万円の構成に近いものをBTOパソコンで購入するとなると、大体10万円強といったところでしょうか。
時期によってはもう少し高いかもしれませんが、しばらくは「独立GPUを積んだPCは最低10万円以上」という認識を持っていたほうが無難だと思います。
GPUは中古で探しても非常に高いので、自作に切り替えても大きく状況は変わらないでしょう。