大人気のThermaltake Versa H17の弱点をあえて挙げてみる

実売価格3000円前後という破格の安さと品質の良さで大人気のケース「Versa H17」。

実は私もついにVersa H17を使用して1台組んでみました。確かに圧倒的なコスパの良さは驚きなのですが、安さなりの弱点もあるように思います。

そこで、あまりネット上では語られることのないVersa H17の弱点を整理してみます。

Versa H17の弱点その1:HDDの設置場所に困る

Thermaltake Versa H17は、3000円という低価格ながら、フレームや板金の材質がよく、造りもしっかりしています。

ベーシックな部分は、とても3000円とは思えませんね。しかし、内部は実にあっさりしていて、「内部を簡略化したからこその値段なのだな」と理解できます。

そのひとつが「HDD設置部分」です。Thermaltake Versa H17には、HDDマウンタもありません。設置スペースはマザーボードの横と電源のわきの2か所。

仕切りと底板にネジ穴があるのみで、ここにネジとゴム製のスペーサーと差し込み、HDDを固定します。

特に電源わきの設置場所は、HDDにコネクタが差し込みにくく、ケーブルをかなりほぐして柔らかくしないと差し込めませんでした。

SSDも同様で、マザーボード設置用の板のわきに穴があり、ネジとゴム製スペーサーでひっかけるタイプですね。非常にあっさりしています。

弱点というほどではないのですが、ストレージはしっかりマウンタで固定したい、という方には不向きかもしれません。

Versa H17の弱点その2:全面吸気がやや弱い

Thermaltake Versa H17は兄弟モデルのH18とは異なり、全面パネルがほぼプラスチックの一枚板で覆われています。

内部には12センチファンが3つ設置できるのですが、吸気口が限られているため、全面吸気はそれほど期待できません。

一枚板の両脇の1センチほどのスペースがメッシュになっているほか、底面に横幅10センチ強いほどの穴があります。これらが吸気用スペースですね。

全面パネル全体がメッシュ加工になっているH18との大きな違いはここです。また、ケース自体にケースファンが付属していないため、全面ファンを別途購入する必要があるでしょう。

付属の背面ファンのみでもエアフローは確保できますが、GPUを積むのであればぜひ全面ファンを追加したいところです。

私は、全面に「サイズ 120mmファン KAZE FLEX PWM」をひとつ追加しました。GTX1660Ti程度であれば、この程度でまったく問題ありません。

Versa H17の弱点その3:背面ファンがやや耳障り

これは個人の感じ方やファンの当たりはずれなのかもしれませんが、付属の背面ファンは少し音が気になります。

追加したKAZE FLEX PWMが静かすぎるせいなのかもしれませんが、回転数80%程度から音が気になりはじめ、マックスではそれなりの騒音です。

また、付属の背面ファンはPWM制御ではなくDC制御なので、あまり細かな回転数制御が効きません。

静音使用ではないので仕方ないのですが、気になる方は交換してしまいましょう。私は前面・背面ともにKAZE FLEX PWMにしてしまいましたね。PWMで一括調整できるようになり、かなり快適です。

Versa H17の弱点その4:ドライブベイがない

これは最近のケースでは珍しくありませんが、DVDドライブなどを設置するスペースがありません。

USBメモリで事足りるケースが多いので何とも言えませんが、DVDやブルーレイドライブを設置したい方は不向きなケースですね。

デメリットが気にならなければ最強クラスのケース

以上がThermaltake Versa H17の弱点ですが、これらが気にならなければ非常によくできたケースです。

フレームや板金はしっかりしていてビビリ音も騒音漏れもなく、PCケースとしての基本的な機能はすべて合格レベルに達しています。外見も飽きがこないですし、すっきりしてスタイリッシュ。

DVDドライブやHDDを使用しない最近のゲーミングPC事情をよく理解したケースなのかもしれませんね。