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湾曲モニターはゲーマー向けのアイテムとして普及しましたが、最近では「意外と不便」という声も聞こえてきます。
あれだけ流行した湾曲モニターが、なぜ不便といわれるようになったのでしょうか。高価なアイテムだけに失敗は避けたいですよね。
今回は湾曲モニターの不便な点を3つ挙げて紹介します。
違和感に一貫性のなさ…湾曲モニターの不便な点3つ
さて、早速ですが湾曲モニターの不便な点を3つ紹介します。この3つは私の経験と、知人の証言を総合したものです。
視野の違和感
湾曲モニターは、画面の端が視野に近づく形状をしているため、フラットモニターと比較して視野の歪みを感じやすいです。
例えば、特に画面の端の部分で物体や文字が歪んで見えることがあり、長時間のゲームプレイにおいて目の疲れや頭痛の原因となることがあります。
また、湾曲モニターと言えば「没入感」が売りですが、この没入感が「画面酔い」を誘発することもあるようですね。湾曲モニターは画面中央と端のほうで、肉眼との距離が異なることから、強制的に焦点の調整が発生します。
これを短時間で頻繁に繰り返すことで、「酔い」につながることがあるようです。
色彩の一貫性の問題
湾曲した画面では、視角によって色の見え方が変わる場合があります。特に色彩が重要な役割を果たすゲームにおいて、ゲームプレイに悪影響をもたらすことも。
仮に画面の中心から外れた角度で見た場合、色の鮮やかさや明るさが異なって見えることが問題になるわけですね。
平面のモニターでもインチサイズが大きいと同じ現象が起こるのですが、湾曲しているがゆえに、色の見え方の違いがよりくっきりしてしまうのかもしれません。
また、光の当たり方の問題もあります。人間の目は物体から得られる光を認識しているので、画面の全方向から光が当てられると情報量が多くなり、かえって疲れるという問題も。
適応の難しさ
湾曲モニターはその特性上、直線的なフラットモニターに慣れているユーザーにとっては馴染みにくいことがあります。
新しいモニターに適応するまでに時間がかかることがあり、これがプレイのパフォーマンスに影響を与える可能性も否めません。
特に、広い視野を必要とするFPSやアクションゲームにおいて、「距離感」や「マウスカーソルの移動時間」に微妙なズレが生じることから、一時的にスコアが落ちることもあるようです。
最も「慣れ」の問題ですから、時間の経過とともに順応していくことは間違いありません。しかし、一定数は慣れずにフラットモニターに戻してしまうのだとか。
実際に私の知人も、半年ほど湾曲モニターを使った後に「どうしても慣れない」と言って売却し、フラットモニターに戻していましたね。
ゲーム以外にほぼ使えないことも不便さのひとつ
こうした不便さは、ゲームプレイ中に感じるものですが、使っているうちに慣れてくることは確かです。
一方で、湾曲モニターは「ゲーム以外の作業」にほとんど向いていないという問題も抱えています。ゲームは没入感というお題目がありますが、普通のPC作業にはありません。
また、動画を見るにしても没入感はそれほど重要ではなく、どちらかといえば平面の大きな画面を、しっかりと離れて見たほうが体への負担が小さいのです。
高価な物であるにも関わらず、汎用性があまりないのが湾曲モニター。個人的には、湾曲モニターは使う人を選ぶと考えています。購入を考えている方は、必ず店舗で使用感を確かめてからにしましょう。