※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
2019年ころから急速に広まった「ゲーム(eスポーツ)が五輪競技になる日も近い」という話ですが、どうやら進展があるようです。
東京五輪で世間が盛り上がる中、eスポーツが本格的に五輪競技に採用される目途が立ちつつあります。
そこで2021年の現状を踏まえつつ、eスポーツの五輪競技化について調べてみました。
Intelが「eスポーツ版五輪」の開催を予定
リアルなオリンピックではなく、「eスポーツ限定」でのオリンピックが計画されているようです。
すでにIntelでは、IOC(国際オリンピック委員会)のサポートを受けて大規模なeスポーツの世界大会「Intel World Open」を開催しています。
Intel World Openは、2021年5月15日から7月21日まで開催され、オンラインを主体としながらも賞金総額5500万円が設定されているeスポーツの祭典でした。
また、2024年の五輪で正式採用はされないものの、IOCがeスポーツのイベント「Olympic Virtual Series(OVS)」の立ち上げを発表したことも注目されました。
今後は、Intel World Openも定期的に開催される見込みで、IOCとのパートナーシップも強くなっていくと想定されます。
Intel World Openがeスポーツ版の「世界選手権」のような立ち位置になれば、ここで得られたノウハウをもとに五輪の正式種目に採用される可能性は十分にありますよね。
五輪種目をeスポーツで体験する
7月17日の中日新聞によれば、石川県にある県立鶴来高校で、五輪競技3種目を体験するeスポーツ大会が開催されたそうです。
この大会はクラス対抗で行われ、種目は「ラグビー」「テニス」「ハンマー投げ」が採用されました。
小規模とはいえ、五輪種目をバーチャルで体験できるのは有益なことだと思います。なにより、公的な教育機関にゲームが導入されるのは、日本国内では非常に珍しいことです。
県立高校レベルの教育機関にeスポーツが浸透すれば、eスポーツは部活と同じような扱いになり、競技人口も認知度も上昇することは間違いないでしょう。
現在、五輪の正式種目として採用されているものは、その大半が「部活動」として存在してます。そのため、高校レベルの教育機関でeスポーツ大会が開催されるのは非常に意味のあることだと思うのです。
Olympic Virtual Series(OVS)には日本のゲームも採用された
2021年6月23日に終了したOlympic Virtual Series(OVS)には、日本のゲームタイトル「パワフルプロ野球 2020」「グランツーリスモ」も採用されていました。
Olympic Virtual SeriesはIOCが主催する公式イベントですから、民間のeスポーツ大会とは全く権威性が異なります。
個人的には、もう五輪採用の2歩手前くらいには到達している気がしますね。Olympic Virtual SeriesとIntel World Openが盛り上がっていけば、2028年のロス五輪で正式採用は十分に射程内です。
そうはいっても、2018年時点で「2024年大会では正式採用も!」と話題になりつつ、結局は見送られたことを考えると、安易に期待はできませんが…。
2021年時点の情報を総合すると、着実に五輪競技への道を辿っていることは間違いなさそうです。