「CPUスッポン」でピン折れにならないための準備

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CPUをクーラーごと引っこ抜いてしまう、いわゆる「スッポン」現象は、自作初心者の大敵です。何しろ、高確率でCPUが破損してしまううえに、修復が成功するかは運に左右されるわけですから。

そこで、「CPUスッポン」によるピン折れを防止する方法を整理してみました。

基本は「グリスをよく温める」

CPUスッポン状態は、「CPUクーラーとCPUの固着」によって起こります。つまり、CPUグリスが冷えて固まっているわけですね。

そこで、CPUを数十分動かし、グリスをよく温めたうえでクーラーを引っ張ると、スッポン状態に陥るリスクが減ります。

実際どのくらい温まればスッポンを防ぐことができるかは定かでないのですが、私は1時間ほどベンチマークソフトなどで負荷をかけてから外していましたね。

ただ、本格的に固着してしまうと、この方法でもあまりそれほど効果が期待できません。そこで、専用のツールに頼る方法をおすすめします。

スッポンの常連 Ryzen用のスッポン防止ブラケット

スッポンが起こりやすいCPUは、CPU側にピンがあるタイプのものです。つまり、最近で言えばRyzenシリーズですね。

一時期は鳴りを潜めていたスッポン現象も、Ryzenシリーズの人気とともに復活してきたように思います。

Ryzenシリーズは、ヒートスプレッダが巨大で、CPUクーラーとの接地面積が大きいということも原因のひとつでしょう。

また、Ryzen用のCPUクーラーは巨大で重いものが多く、固着しやすいという欠点があります。こうしたことから、いくら注意してもスッポンのリスクを減らすのは難しいのです。

そこで、Ryzen用のスッポン防止ブラケットを活用してみましょう。最近だとサイズからRyzen専用のスッポン防止ブラケットが出ていますね。

製品名は「IFE2」というもので、ヒートスプレッダ部分を囲むようにフレームが組まれており、このフレームがマザーボード側に固定されることでCPUスッポン現象を防止してくれるという仕組み。

ヒートスプレッダとCPUクーラーの接地面はしっかりとくりぬかれているため、冷却性能は落とさずにスッポンを防止できるという優れものです。

定期的にグリスを除去し、塗りなおす

ちょっと手間がかかりますが、これも効果的ですね。ブラケットと併せるとほぼスッポンしないと思います。

グリスは半年~1年程度でふき取り、しっかりと「脱脂」を行います。脱脂にはKURE工業から出ている電子パーツクリーナーやエレコムのウェットティッシュなどが適しているでしょう。

一説には車用のパーツクリーナーでも問題ないと言われますが、私は使ったことが無いので試す方は自己責任でお願いします。

また、塗りなおしの際には必要以上にグリスを盛らず、やや薄めに・均一になるようにしましょう。グリスの塗りすぎは無意味に接着力を高めますので、適度な量をキープしてください。