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Intel製の末尾「F」なCPUなど、内蔵グラフィック無しモデルが増えていますよね。
十分な性能と安めの価格設定で人気を集めています。しかし、私は今でも「内蔵グラフィックあり」のCPUを愛用しています。
個人的には、初心者はできるだけ内蔵グラフィックありのモデルを購入すべきだと思っています。
内蔵グラフィック無し=トラブルシューティングができない
内蔵グラフィック無しのCPUが、なぜ初心者に不向きかというと、「トラブルシューティング」の難易度が跳ね上がるからです。
例えば、OSやドライバーを入れ直して再起動した際に、GPU関連で不具合が発生したとしましょう。
このとき、内蔵グラフィックが無いCPUだと、画面に何も表示されません。これは、想像以上に不便です。
画面が表示されないと、そもそもOSが起動しているのか、次にどのキーを押すべきかなどが判断できないからです。
裏を返せば、GPUにトラブルが起こらない限り出番はないわけですが、私は過去に3度ほど内蔵グラフィックのお世話になりました。
ドライバ更新のタイミングやGPU入れ替えのタイミングで不具合が起こることは決して珍しくないのです。
電源容量やエアーフローのチェックがやりにくい
現在のゲーミングPCが消費する電力は、その大半がCPUとGPUです。特にGPUの消費電力はすさまじく、電源はGPUに合わせて選ぶことになります。
したがって電源を買い替えたときは、GPUとの相性に問題が出ないかをチェックするわけですが、このとき稀にGPUの取り外しが発生します。実際に作業を進めると、画面が表示されないのは非常に不便です。
また、エアーフローチェックの際も困ることがあります。GPUは非常に大きい熱源であるため、PCケース内部のエアフローは常にGPUを考慮しなくてはなりません。
このエアーフローのチェックでも、GPUをつけたり外したりしながら調整を行うことがあります。当然、内蔵グラフィック無しのCPUでは、GPUを外すと画面に何も表示されません。
画面に何も表示されないと、ファンコントロールやPCケース内部の温度チェックもできないわけですから、やはり内蔵グラフィックがあったほうが格段に作業はしやすいのです。
内蔵グラフィック無しCPUは「BTO」か「中級者以上」
このようにCPUの内蔵グラフィックは、メンテナンスやパーツ交換の難易度が上がってしまうため、初心者にはおすすめしません。
どうしても予算の関係から内蔵グラフィック無しのCPUを選びたい場合は、少なくとも基本的なトラブル(ドライバ、OSインストールの不具合など)に対応できるだけの知識を持っておきたいところ。
あとはBTOパソコンなど、保証がしっかりしたゲーミングPCを購入する場合も内蔵グラフィック無しで差し支えないと思います。
ちなみに私の場合、内蔵グラフィック無しのCPUを購入した時に備えて、メンテナンス用の古いGPUを一枚だけ確保しています。BIOSやOS起動が確認できれば良いレベルなので、当然性能は最低限で問題ありません。
「安さ」「コスパ」を追求すると内蔵グラフィック無しモデルに行き着くのはわかります。しかし、いざというときの備えとして考えると、内蔵グラフィック搭載のCPUは非常におすすめですよ。