ロープロファイルキーボードが流行らない理由

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ロープロファイルキーボードは、薄型のキーボードデザインで、従来のキーボードと比べてキーキャップやスイッチが薄い特徴を持っています。

一見するとかなり便利そうなのですが、あっというまに廃れてしまい、今では数えるほどしか見かけません。今回は流行りそうで流行らなかったロープロファイルキーボードについて紹介します。

ロープロファイルキーボードの定義と仕組み

ロープロファイルキーボードは、通常のキーボードよりもキーの高さが低く、薄い筐体を持っています。キータッチが浅く、キーキャップの形状も通常のキーボードとは異なります。

スイッチの種類や構造も、ロープロファイル専用のものが使用されているようですね。ロープロファイルキーボードが登場した当初は、結構な話題になったのを覚えています。

しかし、その後も普及には至らず、今ではメンブレンやパンタグラフに駆逐されました。なぜ普及しなかったのでしょうか。

スイッチやキーキャップの互換性の問題

PCゲーマーにとって、キースイッチやキーキャップのカスタマイズは重要な要素です。ロープロファイルキーボードは、一般的なキースイッチとは互換性が低く、特定のスイッチやキーキャップしか使用できないことが多かったですね。

そのためカスタマイズが効かず、故障にも対応しづらく、何かと扱いにくい製品だったのです。

デファクトスタンダードの不在

ロープロファイルキーボードでは、普通のキーボードにおける「Cherry」のようなデファクトスタンダードが確立されませんでした。つまり、基準となる規格が生まれなかったのです。

その結果、仕様の異なるロープロファイルキーボードが大量に市場に投入され、互換性や統一感を欠いた状態が続いたように記憶しています。基準が確立されていないと発展や進化もないので、ずっと「イロモノ」という感じで根付かないのですよね。

商品バリエーションの不足

ロープロファイルキーボードは選択肢が限られていて、最終的には似たような製品に行き着いてしまいました。特に、サイレントスイッチやキーキャップの互換性など、個々の要望に対応するオプションが不足していたことは致命的でしたね。

高さが中途半端

個人的にはこの点が最も大きいかなと考えています。ロープロファイルキーボードは、プロファイルが低いものとされていますが、実際には従来のキーボードと比べて大きな差は感じられませんでした。

従来のキーボードとはメンブレンやパンタグラフの薄型タイプです。低いプロファイルを好むユーザーの多くは、より安価で入手性の良いパンタグラフキーボードに流れ、ロープロファイルメカニカルは廃れていったのです。

今も根強く残るロープロファイルメカニカル

とはいえ、絶滅したわけではありません。やや割高ではあるものの、ロープロファイルメカニカルはしぶとく生き残っています。

例えば以下のような製品ですね。

Corsair K70 RGB MK.2 Low Profile

CorsairのK70 RGB MK.2 Low Profileは、Cherry MX Low Profileスイッチを採用したロープロファイルメカニカルキーボードです。

Logitech G815 Lightsync

ロジクールのG815 Lightsyncは、GL Tactile、GL Linear、および GL Clickyのロープロファイルスイッチを搭載し、高度なカスタマイズ性と薄型デザインを備えています。

どちらもまだギリギリ購入できるので、興味がある方は調べてみてください。個人的にはLogitech G815 Lightsyncがなかなか使いやすそうだと感じました。