Windows11へ無償アップグレードしたプロダクトキーは今後使えない?認証不可の条件とは

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自作PCやBTOパソコンを使っている方は、パーツを入れ替えながら愛用する方が多いですよね。また、近年はWindows OSの無償アップグレードがありますので、OS自体を再購入する必要もほとんどありません。

しかし、つい先日Windows11のライセンス認証に失敗したという知らせが入りました。近年はパーツ交換くらいでは認証が通らないというケースは稀だったのですが、昔のように厳しく認証するようになったのでしょうか。

今回はWindows11への無償アップグレードしたOSのライセンス認証に関する情報をお伝えします。

無償アップグレードしたWindows11が使用不可に?

近年、Windowsは7や8、10などから最新の11に無償アップグレードが可能となっており、OS自体を購入しすることなくパーツ交換とOSアップグレードが可能でした。

実際に私も、かなり前に購入したWindows8から10へアップグレードし、そのまま11へ到達したPCがあります。この間に何度かパーツ交換を行いましたが、認証が通らないことはありませんでした。

これはOSを新規インストールした場合も同じで、既存のプロダクトキーで問題なく認証が通っていたのです。しかし、つい先日、友人から「パーツ交換を行ってOSを新規に入れたら認証に失敗した」と連絡を受けました。

事情を詳しく聞いてみると、

・所有しているOSのプロダクトキーはWindows8.1のもの
・8.1から無償アップグレードを重ねて11に到達していた
・マザーボードを交換し、ライセンス認証を通そうとするとできなかった

という内容でした。お気づきの方も多いと思いますが、このパターンは大昔(XPなど)にはよくあったことで、最終的に電話認証でクリアする方がほとんどだったのです。

しかし、今回はサポートへ連絡してもライセンス認証ができなかったとのこと。友人はIntelのマザーボードからAMDに変更したらしいのですが、どうやらマザーボードの仕様ではなくMicrosoftの方針転換のようなのです。

ライセンス認証窓口からの回答は?

友人も自作PC歴はかなり長いので、「面倒だけど電話認証か…」と思いながらMicrosoftの窓口に電話したそうです。

ちなみに昔から電話認証になるか否かの基準は不明瞭で、一時期は「チップセットが変わると電話認証が必須」と言われたこともありましたが、近年はそれもありませんでしたね。

友人も「最近はマザー交換で電話認証になる話はあまりきかないので、妙だな」と感じたそうです。そして電話で問い合わせた結果、以下のような回答を得られたとのこと。

・Windows8.1以下のバージョンからアップグレードした状態で再認証を求められても、窓口でも対応しようがない
・認証を通す方法がないので、新規でWindowsを購入してもらうしかない

ちょっと驚きなのですが、どこかの日を境に、無償アップグレードによるWindows11のライセンス認証が通らなくなっているようなのです。

私も気になって調べてみると、どうやら2023年9月20日前後に、Windows7、8、8.1のプロダクトキーによるWindows11のライセンス認証が遮断されているようです。

なぜ急にライセンス認証が遮断されたのか?

かなり理不尽な内容だと感じたのですが、考えてみればWindows7、8、8.1のプロダクトキーによる無償アップグレードは、本来2016年7月29日まで。

つまり、本来であれば「2016年7月29日までに無償アップグレードしたプロダクトキー」のみが有効であり、それ以降にアップグレードしたものは無効になります。

しかし、実際には2016年7月30日から今まで無償アップグレードはできていたわけで、このことが「有効期限外のアップグレードであっても問題なく使える」という認識につながっていました。

今回のライセンス認証の遮断は、本来の無償アップグレード期限以降に行われたプロダクトキーに対してのようで、Microsoft側としては「今まで厳密に行っていなかったライセンス認証を、本来の形にもどした」とも言えます。

2016年7月29日までにアップグレードを行ったプロダクトキーであればライセンス認証はとおり、それ以降のものは通らないという区切りができたわけです。

Windows11が登場したのは2021年の秋ですから、現時点でWindows7、8、8.1から11に無償アップグレードしている方は、次回のライセンス認証が通らない可能性もあります。

ちょっとこれは重大な事実だと思うのですが、公式からは確定的な情報が発表されていません。

ライセンス認証遮断を回避するには?

パーツ交換でライセンス認証が入るかどうかはケースバイケースであり、マザーボードを好感したから100%認証が必要、というわけでもありません。

なので、Windows7、8、8.1から無償アップグレードした方がすべてPCを使えなくなるわけではなさそうです。

しかし、もしパーツ交換で認証が発生すると電話認証でさえ通す可能性があり、その場合はOSの買い替えが必須になります。

現在はMicrosoft公式からプロダクトキーを購入できるので、お金さえ払えばすぐに復旧できそうですが、今まで無料だったものが突然有料になるので心理的なダメージはありますね。

ただ、やや理不尽とはいえ「原則に乗っ取った対応」である可能性は高いので、こちら側も真摯に対応するしかなさそうです。