ゲーミングPCに倍率ロックフリー版「K付き」CPUは必要か

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

サフィックス「K」のCPUといえば、倍率ロックフリー版の証であり、OC(オーバークロック)で性能を底上げできる優れものです。しかし、私個人としては以前のようにK付きCPUが必要かといわれれば、疑問を感じてしまいます。

そこで今回はゲーミングPC用CPUとして「無印」と「K付き」のどちらが良いのかを考えてみましょう。

無印とK付きはどう違う?進化する自動OC

冒頭でも述べたように、ゲーミングPC用のCPUとしては「無印(例:Core i7 8700)」と「K付き(Core i7 8700K)」があります。この2つの大きな違いは「OCに正式対応しているかどうか」です。かつては無印版でOCすることができず、固定の動作クロックで運用するのが当たり前でした。

一方、K付きモデルではマザーボードにOCの機能さえあれば、誰でも簡単に動作クロックを伸ばすことができたわけです。

しかし、ちょうどIntelの第6世代CPUあたりから事情が変わってきます。CPUの標準機能として「ターボブースト(Turbo Boost)」が搭載されるのが当たり前になり、自動でOCするようになったからです。

このターボブースト機能は年々進化していて、最新の第8世代CPU(Coffee lake-s)では、通常時から最大4割以上も自動でOCするCPUが増えています。

ターボブーストによる自動OCの例

Core i7-8700 通常時3.2GHz ターボブースト最大時4.6GHz
Core i5-8500 通常時3.0GHz ターボブースト最大時4.1GHz

このように倍率ロックを解除する機能がない無印版であっても、勝手にCPUがOCしてくれるため、ほとんど自分でOCする手間がいらない、という状況が発生しているのです。

K付きモデルのメリットはあるのか?

ここまで自動OC機能が優秀であると、初心者にはK付きモデルを買う理由がないように感じますよね。実際、私も特にこだわりが無いのなら無印版CPUで十分だと思います。

しかし、だからといってK付きモデルにメリットがないわけではありません。K付きモデルなら、ハイエンドGPUの能力を最大限に引き出すため、常に高クロックで動作させることが可能だからです。

それも4GHz~5GHzという、かつてなら熱暴走の危険が高まるレッドゾーンでの運用が可能になっています。実際、Core i5 8600Kでは常時4.8GHz駆動程度ならば、比較的簡単に達成できますからね。これはターボブーストでの自動OC最大値(4.3Ghz)を大きく上回る数字です。

GTX1080や1080TiのようなトップクラスのGPUを使う時、その能力を100%引き出すための処置として有効なのです。

初心者なら無印版でも十分に戦える

ただし、自作PCやBTOパソコンの購入が初めてという場合は、無理にK付きのCPUを選ぶ必要はありません。無印版の自動OC機能で十分すぎるほどの恩恵があります。

K付きモデルでOCを楽しむためには、冷却の知識も必要になりますからね。最初は無印のCPUを積んだゲーミングPCを買い、OCはターボブーストなどに任せるという方法が得策でしょう。その後徐々に冷却の知識を付けていって、CPUクーラーの買い替えや簡易水冷の導入を行い、K付きモデルでOCを楽しめば良いわけです。

ただ、このままターボブースト等の自動OC機能が進化していけば、一部のコアユーザー以外はK付きモデルが不要になるのでは?とも感じています。今後もCPUの進化に注目していきたいですね。