ファミコンカセットが1万円越え!高騰が続くレトロゲームの謎

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近年、Steamの影響なのかレトロゲームに興味を持つ方が増えているように感じます。Steamはファミコンやスーファミ時代を彷彿とされる懐かしいグラフィックの名作が多いですからね。

Steamをやりこむうちに、ファミコンやスーファミなどレトロな雰囲気に目覚めるのかもしれません。しかし、いざ名作のレトロゲームを買おうとすると、高くて買えないという事態が発生していることをご存じでしょうか。

特にファミコンのカセットは、3年ほど前から高騰が続いていて、中古価格数百円のものが1万円を超えることも珍しくありません。なぜここまでレトロゲームが高騰しているのでしょうか。

20倍超は当たり前?中古ファミコンカセットのプレミア化

まず、高騰が続くファミコンカセットの価格を見ていきましょう。下記は2023年時点でも高値を維持しているファミコンカセットの一例です。

  • 初代ドラゴンクエスト:箱付き中古品9800円、箱と説明書付き12600円(カセット単体では1000円程度)
  • キャプテンセイバー:カセットのみで3万円~
  • ギミック!:カセットのみで5万円~
  • バトルフォーミュラ:カセットのみで4万円~

ドラクエ以外は一般にあまり知られていませんが、名作中の名作で「知る人ぞ知る」といった類のゲームですね。

いずれも3万~5万円を軽く超える落札価格で、発売当時の中古価格に比べると20~30倍の高値になっています。

現在でもヤフオクを中心に出品が続いており、入札数は軒並み二桁、価格も高騰の一途をたどっているようです。

「プレミア化」の条件を満たすレトロゲーム

ファミコンカセットがここまで高騰するのは、プレミア化の条件が揃っているからです。

ファミコンカセットに限らず、プレミア化する商品というのは「現在製造されていない」「コレクターが存在する」「古いが質が良く、現在も使用できる」という3つが揃っています。

例えば自動車のパーツなどでも、「当時もの」と呼ばれる現在製造していない数十年前のパーツが高額になります。しかし、古くてもしっかり実使用に耐えることや、熱心がコレクターがいることで価格が吊り上がっていくのです。

これと全く同じ状況がファミコンカセットでも起こっており、おそらく高騰は今後数年間続くのではないでしょうか。

ファミコンに慣れ親しんだ世代は、今や50~60代に到達していて、経済的な余裕がある人が多いです。この世代がコレクターになると、その市場は一気に成熟しますからね。

ゲームボーイ系も高騰が続く

ちなみに高騰が続いているのはファミコンだけではありません。瞬間最大風速ではファミコンよりも人気があったゲームボーイも、本体・ソフトともに高騰しています。

初代ゲームボーイ本体が高騰しているのは有名ですが、派生機種であるゲームボーイカラー専用ソフトの中でもプレミアソフトが出現しているほど。

代表的なものは「漢字BOY3」などですね。こちらも2023年8月時点で5万円を超える値段がつけられています。

また、ゲームボーイカラー本体にいたっては、ジャンク品でもそれなりの価格がついてしまっていることから、一部マニアが部品取り用に購入したり、修理して転売したりといった需要があるのかもしれません。

ゲームボーイもファミコンも、再販しようと思えば技術的には十分可能なのですが、やはり「当時もの」がファンの心をくすぐるのでしょう。

もし自宅に古いゲーム機が眠っているようでしたら、できるだけ付属品をそろえた状態で丁寧に保管しておくべきかもしれません。