ハイエンドでもコスパ十分?Core i7 12700Kの魅力

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Intelの第12世代CPUのフラッグシップである「Core i7 12700K」ですが、個人的にかなり優秀なCPUだと感じています。

これまで数年間、AMDのRyzenに押され気味だったIntelのCoreシリーズですが、Core i7 12700Kの登場で潮目が変わりそうですね。

ということで、Core i7 12700Kの魅力について整理してみました。

そもそも安い

Core i7 12700Kの最大の魅力は、コスパだと思います。これはCore i7 12700K単体というよりも、上位モデルとの比較によって際立ちますね。

2022年5月時点で、IntelのCoreシリーズ上位勢は大体以下のような価格です。(動作クロックはすべてPコアの数値です。)

・Core i7 12700K(12コア20スレッド、Pコア8・Eコア4、3.6~5GHz)…5万円前後

・Core i9 12900K(16コア24スレッド、Pコア8・Eコア8、3.2~5.2GHz)…75000円前後

・Core i9 12900KS(16コア24スレッド、Pコア8・Eコア8、3.4~5.5GHz)…10万円前後

上位のi9に比べるとコア数が25%、スレッド数は17%ほど落ちますが、その分価格もぐっと抑えられています。

5万円というキリのよい数字に加え、Core i9 12900K比で約66%、Core i9 12900KS比で約50%の価格。価格性能比で言えばかなりお得ですよね。

ライバルのRynzen 7 5800Xよりも性能面で有利

ちなみにライバルのRyzen 7 5800Xは約4万円。価格だけを見るとRyzenが有利なのですが、コスパは「価格性能比」ですからね。

ということで、スペックを簡単に比較すると、

・Ryzen 7 5800X:8コア16スレッド、3.8~4.7GHz動作:約4万円
・Core i7 12700K:12コア20スレッド、3.6~5GHz動作:約5万円

物理コア数がRyzen 7 5800X比で1.5倍、スレッド数は1.2倍ですから、1.25倍の価格でも違和感がありません。

というよりも、実際の使用感やベンチマークから計算するとややお得感があります。

ゲーム以外の実使用でかなり強い

私が最も評価しているのが「ゲーム以外でもしっかり速い」という点。

PCMark10を使ってゲーム以外の処理速度を計測すると、Ryzen 7 5800Xよりも5%程度高速ですね。

特に優秀なのがオフィス系ソフトの処理速度。ゲーミングPCでもオフィス系ソフトは使う可能性が高いので、これはかなりポイント高いですね。

Pコアの数がi9と同じ

こちらも個人的にかなり好印象な点ですね。Pコアはいわゆる「高負荷時」に動作するコアですが、この数がi9の2モデルと同じ8になっています。

Pコアの数はゲーミング用途の使用感に直結しますから、やや動作クロックが落ちているとはいえ、数が同じなのは評価できますね。

弱点はおそらく「発熱」

ただしCore i7 12700Kにも弱点があります。というよりも第12世代全体の弱点なのですが、「発熱量が多い」ということ。

Core i7 12700KはPBP(従来のTDPに相当)が125W、MTB(高負荷時の最大値)が190Wもあります。i7の範疇では過去にかなり高い数値ですね。

常に高負荷状態を維持するとなれば、水冷が必要なレベルです。空冷で対応できるのはNoctuaなどの一部製品だけだと思います。

コスパは非常によく、絶対性能でも申し分ないレベルですが、唯一発熱だけが弱点ですね。逆にここを割り切れれば、Ryzenを買う理由がないほどに優秀だと思います。