半導体不足でも価格が下落しているPCパーツ

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

コロナ禍や半導体製造工場の火災などから始まった、世界的な半導体不足は2022年まで続くと見られています。

半導体不足の影響でCPUやGPUの値上がりが続いていますよね…。ところが、例外的に価格が安くなっているパーツがあるのです。

1人負け状態?SSDが爆安に

2021年5月時点で、半導体を使ったPCパーツは軒並み高騰中です。特にGPUが酷く、旧モデルが2020年比で1.5倍の価格になるなど異常事態に発展しています。

しかし、異常事態の中でも価格が下落しているパーツがあるのです。それがSSD。

実はSSDは2021年に入ってからどんどん安くなっており、ついに960GBが7000円台に突入。1GBあたりの単価が7.8円ほどになっています。SSDの1TBクラスはどんなに安くても1GBあたり10円程度だったのですが、ここにきて一層安くなりましたね。

「SSDも半導体なのになぜ?」と思う方が多いでしょう。私も当然疑問を抱きました。「単に在庫の投げ売りなのではないか?」と。

しかし、しっかりと理由がある用なのです。

SSDに使われる半導体は「不足」していない

実はSSDを作るための半導体はそれほど不足していないのだそう。不足しているのはCPUやGPU向けのものと、自動車に使われるもの。

また、SSDは故障が少ないために買い替え需要が起きにくく、「追加」以外での購入が少ないという特徴も原因のひとつのようです。

容量に不満がなければ、5年程度は買い替えも追加もしませんからね。単にOSインストール用ならば250GB程度で十分なわけですし。

CPUとGPUが不足し「セットで使われる」数が激減

最も大きな理由がこちらです。CPUとGPUが不足したことで、PC自体の製造がおこなわれず、自然とSSDの必要量も減ってしまったということ。

もともと不足していなかったSSDが、さらに必要量まで減ったことで在庫がダブつき、品物余りから価格低下につながっているようです。

これは私も意外、というか盲点でしたね。確かにSSDは単品購入される機会が減り、今はほとんどがPCに組み込まれて出荷されます。しかし、PC自体が製造できないわけですから、当然需要は落ちるわけで…。

HDDが逆に市場から姿を消す

さらに驚きなのがHDDが不足しているという事実ですね。特に大容量の製品が不足しているようで、「SSDが余ってHDDが足りない」という異常事態になっています。

価格はまだまだHDDのほうが安いのですが、これを機にDドライブや保存用ストレージなども全てSSDにしてみるのも良いでしょう。

私自身の感覚では、HDDはもはや「年単位で塩漬け状態にする長期保存用のストレージ」です。読み書きをほとんどしない、置物状態のデータを保管しておくならばHDDが安くていいですよね。

しかし、読み書きが頻繁に発生するデータをHDDに置くメリットはほとんどありません。価格の安さを考慮しても、快適性がそれを上回るからです。

買い増し・買い替えはお早めに

SSDとメモリは細かな価格の上下があるものですが、一旦安くなると買いだめ需要が起こるのか一気に品薄になったりします。

今は転売目的でまとめ買いする方々もいますし、将来的に使いそうであれば、この機会に買ってしまうのが良いでしょう。

HDDと違って熱や湿気にも強いですし、長期保管でも劣化はあまりに気にせずに済むパーツですからね。