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もう寒くなってきていますが、PCの熱対策は1年中続きます。冬場であっても熱対策は重要ですからね。
今回はあのASRockが公式ツイッターで公開した一風変わった熱対策「エアコン直付けPC」を紹介します。
果たしてこのPC、個人でも作れるのでしょうか。
エアコン直付けPCとは
大手PCパーツメーカーのひとつ「ASRock」が公式ツイッターでユニークなPCの冷却方法を公開していました。
それは室内用のエアコンにPCを直接つないで冷却するというもの。公式ツイッター(https://twitter.com/asrockj/status/1544865085314977792)で7月に公開したところ、かなり反響があるようでしたね。
私も見たのですが、さすがASRockといいますか、かつて「変態メーカー」と呼ばれた頃の勢いは健在のようです。
どうやらこのPC、水冷仕様でラジエーター部分をエアコンの送風口に直接くっつけている仕様のようです。
公式ツイッターによれば「夏はラジエーターを送風で冷やし、冬はPCの熱が部屋に送られるので暖房になる」とのこと。
どこまでが本当なのか図りかねますが、写真を見る限りかなりガチで作りこんであるようです。
ちなみにエアコンの冷却能力を最大にすると搭載CPUの「AMD Ryzen 9 5950X」定格動作で39℃になるとのこと。
AMD Ryzen 9 5950Xの負荷時平均温度はだいたい57~60℃程度ですから、冷却能力は非常に高いと言わざるを得ません。水冷+エアコンという反則技だからこそ成しえるレベルですね。
エアコン直付けPCを個人で作ることは可能か?
結論から言うと可能だと思います。そもそも、構造自体はそこまで難しいものではないでしょう。
窓用エアコンを設置して、送風口内にラジエーターがすっぽりおさまるように設置してしまえば、原型はできあがります。
ただし、窓用エアコンの購入+設置費用とPCの筐体を加工する費用、エアコンに組み付ける費用(と技術)がかかりますが…。
ASRockのエアコン直付けPCは、おそらくエアコンの内部にPCを組み込んでいるので、相当ハイレベルなDIY技術が必要です。
費用についても、PC本体+水冷キット+窓用エアコンで最低30万くらいはかかりそうですね。
私ならば、エアコンの真下にビスでステイを取り付けて、テストベンチにパーツを組み込み、そのまま吊り下げてしまうかもしれません。
こうすると、エアコンの風がそのまま空冷に使えるので結構安上がりです。ただし、地震のときは落下のリスクがありますが…。
エアコン直付けもどきPCは昔からある
実は、今回ほどではないですが昔からキワモノ系の魔改造PCは結構あります。
有名なところではコタツにPCを組み込んでしまうコタツPCや、PCデスクとPCを一体化させてしまうもの、壁にパーツを組み込んだテストベンチ(まな板)を吊り下げるPCなど枚挙にいとまがありません。
こうしたPCは趣味のDIYで行われることがほとんどですが、意外と実用性を重視して作られおり、作者の生活に溶け込んでいるようです。
ただし、配線のミスで出火などのリスクもありますから、くれぐれも安易な魔改造には走らないようにしてくださいね。