グラボはブロワーファンとプロペラファンのどちらを選ぶべき?違いと効果を解説

グラボはリファレンスモデルのほかに、多くメーカーから独自モデルが発売されています。その大半は独自のファンを搭載していますが、これには大きく2つの種類があります。

それは、プロペラファンとブロアーファンです。この2つのファン、どういった違いがあるのかご存じでしょうか?今回はグラボのファンの違いを解説します。

ブロワーファンとプロペラファンの違い

まず2つのファンの仕組みを押さえておきましょう。

ブロワーファン

シロッコファンとも呼ばれます。縦長の板状の羽が筒のように取り付けられており、これを回転させることで「吸気」が行われ、空気の流れを生み出すわけです。

一般的にはダクトを通して排気され、グラボでもケース裏面から排気されるように設計されるのが通常です。見た目が良く、騒音が出にくく、ファン部分を小さくできることがメリットです。

プロペラファン

ごく一般的にな「プロペラ」を回転させて吸気と排気を同時行う方式です。グラボでは、下方向から空気を吸い込み、上方向に排気している場合が多いです。

ブロワーファンよりも騒音が発生しやすい一方、冷却能力では勝る傾向にあります。ただし、全体的にサイズが大きく野暮ったい印象になるでしょう。

このようにブロワーファンとプロペラファンの間には、明確な違いがあります。簡単に言うと、純粋な冷却能力ならプロペラファン、見た目や騒音・サイズを重視するならブロワーファンといったところでしょうか。

ブロワーファンを使用する時の注意点

ブロワーファンは「吸気」がメインですから、ケース内のエアフローを重視する必要があります。プロペラファンは主に「ケース内のエアフローを促進させる」ことが目的ですが、ブロワーファンは「熱源から熱を奪い、排出する」ことが目的です。

したがって、ケース内のエアフローが「排気>吸気」になっていると十分に吸気のための空気が吸い込めず、効率が落ちてしまいます。ブロワーファンが適しているのは、複数のファンで十分な吸気が行われているPCケースですね。

PCパーツごとの適正温度範囲まとめ」で紹介したようなツールを普段から活用しておいて、温度対策をしっかりすることが大切です。

スリム・省スペース型ならブロワーファンが有利

ブロワーファン搭載のグラボは、プロペラファン搭載型とは違い、熱がこもった空気をケース内に排出しません。また、プロペラファン型よりも小型でスリムにできるというメリットもあります。これを活かして、小型かつスリムなゲーミングPCのグラボとして稼働させることができます。

単体ではプロペラファンより冷却能力は落ちるものの、ケースのサイズやエアフロー次第でその威力を発揮するのがブロワーファンなのです。