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PCの電源と言えば「ATX電源」が一般的ですよね。一方、「SFX電源」を使ったことがある方は少ないでしょう。
実はこのSFX電源、小型PCが人気を集める今、にわかに注目されているのです。
そもそもSFX電源とは?
SFX電源は、MicroATX規格に準拠した電源で、ATX電源よりも小型であるという特徴を持っています。
しかし、そのぶん容量も小さく「100W~400W」が主流です。ちなみにSFX電源は5つの規格によって以下のように定義されています。
SFX(A) | 幅10cm×奥行き12.5cm×高さ5cm |
SFX(B) | 幅10cm×奥行き12.5cm×高さ6.35cm |
SFX(C) | 幅12.5cm×奥行き10cm×高さ6.35cm |
SFX(D) | 幅10cm×奥行き12.5cm×高さ6.35cm |
SFX(L) | 幅12.5cmx奥行き13cm |
ATX電源が、「幅15cm×奥行き14cm×高さ8.6cm」「幅15cm×奥行き16cm×高さ8.6cm」程度ですから、全体的に3割程度小型になるというイメージですね。
600WクラスのSFX電源も登場
小型である一方、容量が小さいことがネックだったSFX電源ですが、最近では600W以上の容量をもつモデルも増えてきました。「ハイスペックPCにおすすめの電源ユニット」にも適しています。
その一例がCORSAIRの「CP-9020182-JP」です。SFX(B)サイズでありながら、容量600W、80PLUS Platinum認証というスペック。スペースがネックになり大型の電源を搭載できない小型ゲーミングPCの心強い味方になりそうです。
ちなみにコンデンサは日本製の105℃コンデンサで、7年間保証付き。5年以上の保証は珍しく、耐久性に自信がある証拠といえるでしょう。
また、「完全ファンレス仕様」という驚きのSFX電源もあります。SilverStoneの「NJ450-SXL」は、SFX(L)規格対応で80PLUS Platinum認証でありながら、完全無音仕様のファンレスモデルです。セミファンレスなんてものもあり、「セミファンレス電源のメリットとデメリット」で解説しています。
電源全体がヒートシンクのような構造になっており、ファンがなくても熱を発散できることが特徴。容量こそやや小さめですが、小型ゲーミングPCの騒音対策として十分な威力を発揮しそうです。
小型ゲーミングPCの心臓部になりえるSFX電源
このようにSFX電源は、省スペース性を確保しつつ、一定の電源容量を確保したいときに役立ちます。
600W以上のモデルは少なめですが、400~500Wクラスなら選択肢も豊富です。ATX電源に比べるとマイナーな存在ですが、小型ゲーミングPCを自作するときには、必ずチェックしておきたいパーツですね。