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冷却用のパーツとして欠かすことのできないファンですが、静音性を重視する方には悩みの種になることもあります。
そこで重要なのが「セミファンレス」仕様のパーツです。比較的良く見聞きする言葉ですが、一体どんな仕様なのでしょうか。
「必要な時に必要なだけ回転する」セミファンレス
セミファンレス仕様とは、PCパーツの温度によって回転数が変化する方式で、必要ない時はファンが停止することもあります。
完全にファンを必要としない「ファンレス」仕様よりも冷却性能が高く、ハイエンドパーツでも冷却性能と静音性を両立しやすい仕様です。
例えば、ハイエンドなGTX1080クラスでもセミファンレス仕様のグラフィックボードがあります。
GIGABYTEから出ている「AORUS GeForceR GTX 1080 8G 11Gbps」ですね。3つの10センチファンが重なり合うように配置されていて、低負荷時(低温時)はファンが回転しないようになっています。
ブラウジングや動画視聴程度ならファンは回転しないので、静音性と純粋な性能を両立できるモデルです。
セミファンレスは何度くらいからファンが回る?
セミファンレス仕様のパーツは、大体60度前後からファンが回転するものが多いでしょう。そのため、秋から冬にかけては低負荷時にほぼ無音なことも珍しくありません。
例えば、ゲームをしていたり、動画編集をしていたりとGPUに負荷がかかるタイミングでファンが動作します。
また、夏場なら元々の気温が高く冷却が難しいため、少しの負荷でもファンが回るかもしれません。
しかし、ただ起動しているだけではファンは回転せず、常時ファンが回転するモデルよりは静かになる傾向があります。
セミファンレスは寿命に注意
しかし、セミファンレス仕様はファンの回転⇒ストップを何度も繰り返すため、意外に寿命が短くなりがちです。
ファンにかかる負担は、回転し始めのタイミングで最大値となることがその理由です。
常時ファンが稼働するタイプと、どちらが長持ちするかは使い方次第といえるでしょう。常時稼働タイプよりは確実に静かになりますが、ファンの「オン・オフ」の回数が多いようであれば実質的な寿命が短くなると覚えておいてください。
ただし、GPUはファンの寿命で使えなくなるというケースがかなり少ないです。大抵はファンの寿命以前に次のGPUに買い替えたり、別の個所が故障したりしますからね。
それほど神経質になる必要はないかもしれません。