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新しいWindowsがリリースされると、「動かなくなるソフトがあるのではないか」という懸念から、バージョンアップを見送る人がいます。
私もそのひとりですが、最近は「動くソフト」「動かないソフト」の情報が出回りやすくなり、以前よりもバージョアップ時の懸念事項が減ってきました。
今回はWindows10⇒11で動くソフトと動かないソフトの代表格をピックアップしてみましたので、バージョンアップの参考にしてみてください。
Windows11では「大半が問題なく動く」
まず、前提としてWindows11では、Windows10で動作していたソフトの大半が問題なく動く、ということを覚えておきましょう。
Windows XPから7への移行時のように、コアな部分に大規模な改修が加えられているわけではないため、基本的にはほとんどのソフトを引き継ぐことができます。
ブラウザ
まず、ブラウザですが「Google Chrome」および「Fire fox」はWindows11での動作に何ら問題がありません。
Google Chromeでは基本動作はもちろんのこと、拡張機能も問題なく使用できました。よほど古い拡張機能でないかぎり、問題がでることは無いでしょう。
Fire foxも基本的には問題ありませんが、タブをいくつも開いていくとWebサイトを開く際に若干のひっかかりを感じることがありました。
メーラー
私は普段、「Mozilla Thunderbird」を使用していますが、こちらもWindows11で何ら問題なく動作するようです。
メールの送受信、フォルダ別の振り分けも正常に動作していますし、テーマ変更に不具合なく完了しました。
ちなみにWindows10から11に移行するにあたっては、プロファイル情報をコピーしてそのままペーストしています。
手順は、以下のとおりです。
- Thunderbirdを立ち上げ、「Alt」を押してファイルメニューを表示
- ヘルプ ⇒ トラブルシューティング情報を開く
- プロファイルフォルダー の「フォルダーを開く」を押す
- フォルダーが開いたら、表示されているファイル・フォルダーをすべて選択してコピー&保存
- 移行先に新規でフォルダを作成し、内容をペースト
- 移行先で「ファイル名を指定して実行」から「Thunderbird.exe -p を入力」
- プロファイル選択の画面で「新しいプロファイルを作成」を押下し、6のフォルダを選択し、起動
この手順で簡単にWindows10で使用していたメール環境を、Windows11に移行することができます。
圧縮・解凍系ソフト
圧縮・解凍系ソフトでは、唯一正常に動作しないソフトがありました。
非常に多くの拡張子に対応している「7-zip」ですが、インストールが止まってしまいそのまま中断。どうやらこれは何らかのバージョンアップ待ちのようです。
「Cube ICE」はインストール・圧縮・解凍ともに問題ありませんでしたね。
その他、ユーティリティソフト
その他のユーティリティソフトとしては、
- Crystal DiskMark(ストレージの性能測定ソフト)
- Crystal Diskinfo(ストレージの健康状態などをチェックするソフト)
- VLC mediaPlayer(複数の拡張子に対応したメディアプレイヤー)
などを試してみましたが、いずれもWindows11環境で問題がでることはなかったですね。
体感ではほとんど問題がでないが…
このように普段使っているソフトの大半はWindows11でも何ら問題が生じませんでした。
ただし、7-zipのような例もありますから、やはり事前の情報収集は大切です。ちなみに私としては7-zipが使えないのは非常に不便で、念のためWindows10環境も残してあります。
Windowsのバージョンアップでは、念のため旧環境もしばらくは残しておくことをおすすめします。PCゲーマーであればサブマシンや古いマシンに旧環境を再現しておくと良いでしょうね。