多機能ドックはゲーミングノートPCのパートナー?

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個人的に、ゲーミングノートPCのネックは「大型のGPUを搭載しにくいこと」に尽きると思います。CPUやメモリ、ストレージの処理能力は、すでにゲーム用途では十分なレベルです。

しかし、GPUの能力だけはデスクトップと同等レベルというのは難しいでしょう。ただしこれはノートPCにGPUを内蔵した場合のお話です。多機能ドックを使えば、ゲーミングノートPCの機能を大幅に拡張できるのです。

Thunderbolt 3搭載の多機能ドックが増加中?

ビジネス用のノートPCを状況に応じてゲーミングノートPCに切り替えられたら、どんなに便利だろう……。私も幾度となく考えたことがあります。ノートPCに大型のGPUを内蔵すると、どうしても高価になったり厚みが増したりしますよね。

もっとも最近では、Max-Q デザインの進化で、薄さを保ちつつ高いGPU性能を持ったゲーミングノートPCが存在します。しかし、いかんせん価格の高さに購入をためらうのが現実です。ここで思考を切り替え、「GPUは状況に応じて脱着する」という方向に向かってみましょう。

現在はThunderbolt 3接続で、外付けGPUボックスが利用できます。このとき、PCに直付けでも良いのですが、多機能ドックを経由することで、より便利になります。

多機能ドック「Thunder3 Dock Pro」

AKiTiOが販売している多機能ドック「Thunder3 Dock Pro」は、さまざまなインターフェースを備えています。10GbのイーサネットやDisplayportも備え、外付けGPUだけでなく大型モニターの接続にも対応できます。

多機能ドックを経由することでノートPCに対する負荷が減り、PC周辺がすっきりと作業しやすくなるでしょう。

また、Thunder3 Dock Pro自体が冷却ファンを搭載しているため、熱処理も軽減できます。ノートPCはあくまでもシステムの基点として使い、外部機器の制御は多機能ドックを通して行うわけです。

ちなみにThunder3 Dock Pro自体が60W出力のUSB電源を備えているため、周辺機器の充電器としても使えるのは嬉しいですね。

多機能ドックが提供する「持ち運び可能なデスクトップ環境」

さまざまなUSBデバイスを制御しつつ、GPUやモニターの追加にも対応できる多機能ドックは、まさに「持ち運び可能なデスクトップ環境」を構築するための鍵といえそうです。ノートPCをゲーミングPC仕様にもビジネス仕様にも変化させられるうえ、PC自体に負担もかけません。

高価なゲーミングノートPCは確かに素晴らしい性能をもっています。しかし、システムの柔軟性という意味では、多機能ドックを組み合わせたほうがメリットが多いかもしれませんね。ドックが邪魔に思えるなら「オンラインゲーム(PCゲーム)におすすめのBTOノートパソコン」を買ったほうがいいです。