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BTOパソコンのメモリが、DDR3からDDR4に切り替わったのが2015年頃でした。それから約4年が経過し、いよいよ「DDR5」の背中が見えています。DDR4からDDR5への進化で、具体的に何がどう変わるのでしょうか。また、DDR5メモリが普及する時期はいつ頃なのでしょうか。
DDR5はいつから普及する?半導体メーカー各社の動向
まず、SAMSUNGやMicoron(エルピーダ)、Hynixといった大手メモリメーカーの動向から、DDR5を普及時期を探ってみましょう。
SAMSUNG
大手メーカーの中では、もっとDDR5の開発が進んでいます。2018年の終盤からDDR5の製造が可能になっており、DDR5市場をけん引しそうな勢いですね。
Micron+ELPIDA
大手メーカーの中では、DDR5の製造にやや慎重で、本格的に開始されるのは2019年中盤以降と見られています。
SKhynix
ちょうどSAMSUNGとMicron+ELPIDAの中間、といったイメージでしょうか。こちらも本格的に製造が開始されるのは2019年中盤から終盤といえそうです。
3社の動向を総合すると、「2019年中にDDR5メモリが売り出される普及する可能性は低い」かもしれません。もっとも、一部で先行販売が行われるのは当然ですから、入手できる可能性はあります。
実際にSKhynixは、2018年11月時点でDDR5メモリの試作品を製造したと発表しました。しかし、あくまでも試作品で、量産にはまだ時間がかかると見られています。
しかし、「主流」と呼べるようになるのは、2020年以降、おそらく2022年あたりになるのではないかと思います。
DDR5になると何がどう変わる?
DDR5は、DDR4の「容量」と「処理速度」を強化されたメモリと考えて良さそうです。単純に速度は倍になり、大容量化が進むと予想されています。
DDR5は、帯域幅が大きくなり、同じクロック数のDDR4メモリと比べて1.36倍の帯域幅をもつとのこと。また、16Gbit以上のチップをモノリシック(分割しない1枚の板状)で搭載できることから、大容量化が容易です。
消費電力は同じかやや低いままで、処理速度・容量が大きくなれば、PCの性能を底上げするアイテムとして重宝しそうですね。
DDR5対応プラットフォームの登場はいつ?
BTOパソコンに採用されているプラットフォームで言えば、Intelの「Cofee lake」もAMDの「Zen2」も、DDR4までの対応となります。
そのため、DDR5に対応するプラットフォームは、2019年以降に登場する新しいものになるでしょう。AMDでいえば「Zen3」、Intelならば「Ice lake」あたりでしょうね。
また、このあたりの世代は、DDR4/DDR5の両方に対応する可能性もあります。個人的には、メモリの世代交代のタイミングで旧規格のメモリが値下がりするため、DDR4が安くなるのを待っても良いと思いますね。