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激安の殿堂で知られるドンキホーテですが、近年はゲーミングギアにも進出しています。
最近知ったのですが、ドンキホーテではゲーミングPC本体も売り出している模様。その価格が驚きで、なんと99800円。
今回はドン・キホーテの10万円切りゲーミングPCを評価してみたいと思います。
99800円PCのスペック
実はドン・キホーテのゲーミングPCに「99800円」のモデルが存在すると話題になっています。
元ネタはおそらくドン・キホーテのチラシ。画像には、以下のようにゲーミングPCのスペックが掲載されています。
スペックは以下のとおり。
CPU:Ryzen 5 PRO 4650G
マザーボード:MSI A530M-A PRO
メモリ:DDR4 3200 8GB×2
SSD:240GB
この構成で99800円ですが、ちょっと情報が少ないですね。ちなみにこの構成のみで価格を計算すると、
CPU:Ryzen 5 PRO 4650G…約33000円
マザーボード:MSI A530M-A PRO…約7000円
メモリ:DDR4 3200 8GB×2…約6000円
SSD:240GB…約3500円
OS(Windows11 home 64bit)…13000円
合計:62500円
となり、ちょっと割高です。とはいえ、ケースやファン、電源などが考慮されていませんので、これらを大体合計1.5万円として約78000円。
組み立てる手間を考えると高いとは言えないのですが、話題になるほど安いかというとかなり微妙です……。
電源の情報がないので何とも言えないのですが、電源が500W以上でなおかつ80PLUS認証されていれば、ローエンド帯のグラボを後付けするベースとして優秀かもしれません。
そもそも「Ryzen 5 PRO 4650G」の性能は?
本モデルはAPUを採用したコスパモデルですが、そもそもRyzen 5 PRO 4650Gの情報が少なすぎますよね。
そもそもゲーミングPCに「PROシリーズ」を採用していること自体が珍しいです。ちなみにRyzen Proシリーズは、ビジネス用途に特化したセキュリティ強化版のCPU/APUですね。
以下は、Ryzen 5 PRO 4650Gのスペックです。
CPUコア数(スレッド数):6(12)
動作クロック:3.7GHz~4.2GHz
TDP:65W
内臓GPU:Radeon Graphics7(GPUコア数7、動作クロック1900MHz)
Ryzen 5 PRO 4650Gは、CPUとしての性能は「Ryzen 5 3600」の9割程度です。一方でゲーミング性能はあまり高くなく、GTX1650未満の性能と考えて間違いありません。
コア数も少ないですし、そもそもビジネス用途なのでAPUといえどもゲーミング性能を意識していないのでしょう。
軽めの3DゲームをフルHD・標準画質で動かすことはできそうですが、それ以上となると支障が出るかと思います。
ドンキ99800円PC+中古グラボという選択肢も
私なら、このPCをベースにして1.5万円程度の中古グラボを装着し、簡易なゲーミングPCにすると思いますね。
ちなみに2024年1月時点で、1.5万円で入手できる中古グラボとしては、
・GTX1060
・GTX1070
・GTX1650
あたりがボリュームゾーンですね。2万円まで出せるならGTX1660SUPERが入ってきますが、それなら1070でもあまり変わりませんし。
GTX1070は弾数が少ないので、程度の良いものを見つけたら即確保するイメージで行動したいところ。
無事中古グラボを入手できれば、総額11.5万円でゲーミングPCが入手できるので、悪い買い物ではないでしょう。ただし、「素の状態」ではちょっと微妙です…。参考にしてみてください。