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AMDがついに第3世代Ryzenを発表し、CPU業界があわただしくなってきました。第3世代Ryzen=Ryzen3000シリーズは、かなりの性能を秘めたCPUとして注目されています。
今回は、Ryzen3000シリーズのラインナップやスペック、その性能をなどを紹介しながら「買い」なCPUであるかを考えてみましょう。
Ryzen3000シリーズのラインナップ
2019年5月から6月にかけて発表されたRyzen3000シリーズは、以下のようなラインナップになっています。
RYZEN 9 3950X
・コア数(スレッド数)…16コア32スレッド
・動作クロック数…3.5~4.7GHz
・TDP…105W
RYZEN 9 3900X
・コア数(スレッド数)…12コア24スレッド
・動作クロック数…3.8~4.6GHz
・TDP…105W
RYZEN 7 3800X
・コア数(スレッド数)…8コア16スレッド
・動作クロック数…3.9~4.5GHz
・TDP…105W
RYZEN 7 3700X
・コア数(スレッド数)…8コア16スレッド
・動作クロック数…3.6~4.4GHz
・TDP…65W
RYZEN 5 3600X
・コア数(スレッド数)…6コア12スレッド
・動作クロック数…3.8~4.4GHz
・TDP…95W
RYZEN 5 3600
・コア数(スレッド数)…6コア12スレッド
・動作クロック数…3.6~4.2GHz
・TDP…65W
最上位の「RYZEN 9 3950X」は、Ryzen Threadripperと同じ16コアモデルですが、従来のメインストリーム向けソケット「AM4」で動作する上、価格も安いことが強み。
さらにIntelの「Core i9-9980XE」に比べてもマルチスコア性能が圧倒的に上です。
Geekbenchによるベンチマークスコア
・Core i9-9980XE…マルチコアスコア=46618ポイント
・RYZEN 9 3950X…マルチコアスコア=61072ポイント
驚くべきことに、このスコアはサンプルチップでの性能ですから、最終的に売り出される正式版チップならば、さらなる性能向上が見込めるとのこと。
メニーコア時代の象徴ともいえるRyzenシリーズですが、いよいよライバルIntelを追い詰めていくのかもしれません。
内蔵GPU搭載の「Ryzen Gシリーズ」も同時発表
AMDといえば優秀な内蔵GPUが特徴のAPU「Ryzen Gシリーズ」も忘れてはいけません。前述の3950Xと共に、Gシリーズにも2モデルが追加されています。
Ryzen 5 3400G
・コア数(スレッド数)…4コア8スレッド
・動作クロック数…3.7~4.2GHz
・iGPU…Vega 11 graphics(1400MHz動作)
・TDP…65W
Ryzen 3 3200G
・コア数(スレッド数)…4コア4スレッド
・動作クロック数…3.6~4.0GHz
・iGPU…Vega 8 graphics(1250MHz動作)
・TDP…65W
Ryzen2000シリーズに比べて動作クロック数が向上しており、性能が底上げされています。サブマシンやカジュアルゲーム用PCならば、難なくこなすでしょう。
大手BTOショップでも、Ryzen 3000 Gシリーズ搭載モデルがリリースされることは間違いありません。
AMD搭載モデルは「2番手」ではない
少し前までは、ゲーム用途ならばIntel製CPU搭載マシンを選ぶのが当然、という風潮がありました。AMDは性能面でやや劣る、と考えられており、価格の安さがメリットだったわけです。しかし、最早この考え方は古いと言えるでしょう。
物理コア数やスレッド数、価格、動作クロック数、ベンチマークでの性能などを総合的に考えると、AMDが「2番手」にならない可能性が高まっています。
AMDファンでなくとも、コストパフォーマンスと絶対性能に優れるAMDのRyzenシリーズを選ぶ根拠があるわけです。IntelはCPUの供給不足や開発進捗の遅れが目立っており、AMDに逆転を許す日が近いかもしれません。
今後はAMD搭載のゲーミングPCも、積極的に選んでみてはいかがでしょうか。