余った液晶モニターの使い道は「ピボット化」がおすすめかもしれない

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

自作PCやBTOパソコンを使い続けていると、どうしても増えてくるのが「液晶モニター」です。デュアルモニター化や買い替えで余ったモニターが押し入れの中に…という方は少なくありません。

何を隠そう、私も現在3枚のモニターが余っています。この余ったモニター、ちょっとした工夫で便利な周辺機器に代わるかもしれないのです。

普通のモニター「ピボット化」で有効活用

最近のモニターは、ほぼ100%「VESA規格」に対応しています。モニターの背面を見ると、正方形に4つの穴が配置されていると思います。これはモニターアームをとりつけるための穴です。

モニターアームはVESA規格によって統一されており、2020年時点では「75×75mm」「100mm×100mm」の2つが主流です。

このVESAマウント部分と、サードパーティー製のモニターアームを活用し、モニターをピボット化しようというのが今回の趣旨になります。

では、ピボット化とは何かといえば、早い話が「モニターを縦に90度回転させて使おう」ということです。

現在のモニターは横長モデルが主流ですが、これを縦に回転させ、「ディスプレイ表示設定」から画面の向きを「縦」に変更することで、ピボット対応のモニターのようにしてしまうわけですね。

ちょっとわかりにくいと思いますので、簡単に手順を整理します。

余ったモニターのピボット化手順

1.余ったモニターの足部分(スタンド、台座部分)を取り外す。

2.背面のVESAマウント規格に合うサードパーティー製のモニタースタンド(アーム)を購入する。

3.モニタースタンド(アーム)を取り付け、デスクトップ画面を右クリック「ディスプレイ表示設定」から「画面の向き」を「縦」に変更。

4.モニターを縦に回転させ、ピボット化完了。

この方法で、たいていのモニターは「ピボット化(縦回転)」が可能になります。「もう一枚ブラウジング用のモニターが欲しいけど、新しく買うほどでもない」といった場合には、重宝するかもしれません。

実際に私も、4年ほど使用した21インチのモニターをサードパーティー製のモニタースタンドでピボット化し、パワポ資料の閲覧やブラウジング専用のスペースとして活用しています。

横幅よりも縦幅が欲しい場合は、非常に安価にモニターを追加できるため、おすすめですよ。

ピボット化に適したモニタースタンド(アーム)は?

最も良いのは、エルゴトロンなどの専用メーカーが出しているモニターアームでしょう。

しかし、エルゴトロンのモニターアームは、それ自体が2万円近くするため、余ったモニターの有効活用としてはお金がかかりすぎかもしれません。

2万円出すなら、新しいモニターを買ったほうが良いわけですからね…。そこでおすすめなのが「卓上スタンド」です。

高さ調節と縦回転に対応した卓上スタンドを取り付ければ、かなり使いやすい「ピボット対応モニター」ができあがります。

私の個人的なおすすめは、ARCHISS(アーキス)の「AS-MABT01」ですね。4500円程度で購入でき、32インチ・7kgまでのモニターに対応しています。

高さ調節がかなり柔軟にできるうえに、ガススプリング方式なので「垂れ下がり」などもほとんど起こりません。24~27インチクラスのモニターまでなら、ほとんど問題なくピボット化が可能になるでしょう。

ピボット化では「VESAマウントの位置」に注意

ピボット化では、モニター背面のVESAマウントの位置に注意してください。そもそも縦回転を想定していないモニターが大半なので、背面の「中央」に穴が開いていることは少ないのです。

大体が、背面の中央から上から下にずれています。多少のズレならば問題ありませんが、極端に上(もしくは下)にVESAマウントがある場合、縦回転させたときに重量バランスが取れず、不安定になることも。

もしバランスが悪いときは、モニターと机の隙間を何かで支えてあげれば良いのですが、あらかじめ注意しておくに越したことはないでしょう。