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自作PCの組み立てはそれほど難しい作業ではありません。主要パーツは10個くらいですし、慣れれば誰でも簡単にドライバー1本で組み立てられます。
しかし、思わぬところで失敗があるのも事実。そこで、自作PC組み立て時の意外な失敗談をまとめてみたいと思います。
マザーボードのコンデンサが破損
冬場の組み立てで意外と多いのがこの失敗。マザーボードのコンデンサに服の袖や軍手が引っ掛かり、そのまま引っ張ってしまってコンデンサが曲がってしまいました。
コンデンサが曲がってしまうと、素人には手も足も出ないため、新品のマザーボードが完全に無駄になってしまいます。
マザーボードは見えにくい小さな突起が多いので、軍手に引っかかるリスクを考えれば、素手で作業すべきかもしれませんね。
また、突起にひっかかりやすい素材の服は避けるか、半そでや七分丈を着用したいところです。
CPUが「スッポン」
もはや自作PCユーザーの伝統芸ともいえるのが、「CPUスッポン」です。CPUスッポンとは、「CPUがCPUクーラーとグリスでくっついてしまい、CPUクーラーを外すタイミングで一緒に抜けてしまう」状態を指しています。
これがなぜ危ないかというと「CPU(マザーボード)のピン折れ」が発生するリスクが非常に高いからですね。
CPUは垂直方向にそっと持ち上げる感じで取り外すのが普通です。これは、装着部分のピンが非常に折れ曲がりやすいから。
CPUがクーラーと一緒にスッポンしてしまうと、勢いがついた状態で斜め上にCPUが抜けるためピンが折れ曲がってしまうのです。
特にCPU側にピンがついているAMD製のCPUは、スッポンにならないように、固着しにくいグリスを塗っておくべきです。
また、グリスは長期間放置すると固まって固着しやすくなるので、数か月~1年おきぐらいに塗り替えるようにしましょう。
冷却能力が落ちにくくなるので、CPUの冷却対策としてもおすすめです。
CPUクーラーのサイズが大きすぎる
これもよくある失敗談にも関わらず、やらかしてしまう人が絶えないですね。CPUクーラーは大きさと冷却能力が比例するため、放熱フィン部分の「高さ」「幅」があるものが人気です。
最近はサイドフロー型が人気なせいか、高さのあるCPUクーラーが増えたように思います。
しかし、この高さが「ケースにおさまらない」「ケーブルと干渉する」といった問題を引き起こすことも事実。また、台座とヒートパイプ部分の幅が広すぎて、周囲のコンデンサやメモリスロットと干渉することも。
パーツ同士の干渉は、放熱を妨げ、故障の原因になってしまいます。自作PCの場合、マザーボードの配置とCPUクーラーのサイズ感を目視で判断しなくてはいけませんが、これがなかなか難しい。
もっとも、ほとんどのマザーボードは大型CPUクーラーとの相性がでにくい設計になっているので、それほど心配はいらないのですが…。
mini-ITXサイズのケースを使用する方は、要注意です。
初心者はBTOをカスタマイズがおすすめ
こうした自作PCのトラブルは「ゼロから組み立てる」ことで発生するものばかり。自作PCを開始するにあたり、もっとも簡単なのは「BTOパソコンをベースとしてパーツ交換を重ねる」ことです。
こうすることで、少しずつPCの仕組みや組み立てのコツを学んでいき、やがては単独でもゼロから自作することができます。
BTOパソコンならパーツ同士の相性問題もほぼ起きませんしね。サポートもあるので、初心者ならまずはBTOパソコンをベースとして自作を学んでみてください。