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デスクトップPCに比べ、ノートPCの寿命は短いと言われます。
これはゲーミングPCでも同じようで、私の体感では一般的にデスクトップのゲーミングPCが3~7年程度使用されるのに対し、ノートPCは5年未満で買い替える方が結構いるようです。
ただし、これはあくまでも体感ですので、ノートPCの寿命について整理してみたいと思います。
ノートPCの寿命は本当に短いのか?
まず、寿命の短さについてですが、何をもって「寿命」と定義するかによるでしょう。ノートPCの場合は「電源無しで使用可能な時間=バッテリー駆動時間」が寿命を結びついています。
ノートPCの劣化具合が最も顕著に反映されるのは「バッテリー」です。ノートPCの強みは持ち運び可能な点ですから、バッテリーの劣化は使用可能時間の短縮につながり、「便利さ」が損なわれてしまいます。
使用できる時間が短いと、たいていの人は「古くなったから」と感じるのではないでしょうか。
ちなみにノートPCに使われているリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池は、充電回数などによって劣化が進むほか「経年劣化」も無視できない要素です。
つまり、使用していようがいまいが、時間がたつにつれて必ず劣化が進んでしまうということ。これは他のパーツにもある要素ですが、バッテリーは特にその影響が大きいのです。
したがって、「バッテリー」が無いデスクトップPCに比べると、寿命へと突き進む要素が多いことになり、これが「寿命の短さ」につながっていると考えられます。
ノートPCで寿命につながりやすい要素
では、バッテリーのほかに寿命を縮めやすい要素をまとめてみましょう。
熱処理
デスクトップPCの場合は、大型のケースである程度の空間的余裕を持たせながらパーツを配置できます。
しかし、厚さ・重さの制限があるノートPCではそうもいきません。ノートPCの内部を見たことがあればわかると思いますが、効率化に効率化を重ねて「超過密」状態になっています。
この超過密状態では、エアーフローの確保が十分にできません。特にゲーミングノートPCの場合、GPUの熱処理が大幅に制限されるためにサーマルスロットリングを起こしやすいのです。
最近ではモバイル向けに最適化された(性能をやや制限された)GPUもあるため、一概には言えませんが、デスクトップPCよりも排熱が苦手なことは間違いないでしょう。
PC内部の平均温度が高ければ、それだけ寿命が縮まりやすくなります。
専用設計
省スペースかつ高性能を追求するため、ノートPCのパーツは大半が「専用設計品」です。デスクトップPCのように、共通化されたパーツではないのです。
特にマザーボードやファンが顕著で、一旦故障するとメーカーのパーツ在庫から代替品を取り寄せるしかありません。つまり、メーカーにパーツ在庫が無い時点で「寿命」を迎えてしまうわけです。
衝撃
HDDがメインであった時代に比べると、ノートPCもかなり衝撃に強くなりました。しかし、いかんせん軽量化が前提とされているため、デスクトップPCのような物理的耐久性はのぞめません。
持ち運び中に落とした、ぶつけた、細かい振動に長時間さらされたなどの理由から、パーツの劣化が進んでしまいがちです。
ゲーミングノートPCは「消耗品」の側面が否めない
これらを総合すると、やはりノートPCはデスクトップPCよりも寿命が短くなりがち、といえます。特に高負荷・高熱状態が続くゲーミングノートPCの場合は、一種の「消耗品」として割り切るしかないのかもしれません。
最も、ゲーム用途以外の時間が長ければその限りではありませんが…。特に熱対策とバッテリーは十分に注意して、できるだけ長く使い続けたいところですね。