マザーボードのボタン電池交換はいつやるべきか

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ベテラン自作PCユーザーでも意外と未経験なのが「マザーボードのボタン電池交換」。

自作歴10年を軽く超える私も、実際には3回ほどしか経験がありません。マザーボードのボタン電池はいつ頃交換すべきなのでしょうか。

マザーボードのボタン電池を交換するタイミング

マザーボードのボタン電池は、ほとんど交換する必要が無い物品です。

一部のベテラン自作PCユーザーの中には「マザーボード購入後は必ず新品のボタン電池に交換すべき」と言う方がいますが、私は特に必要ないと思います。

確かに昔のマザーボードは電池の質がまちまちで、電源のon/offを数回くりかえしただけで電池切れと思われる症状が出ることがありました。

ちなみに、マザーボードのボタン電池切れが原因と推測される症状は以下のとおりです。

  • PCの時計が狂いやすくなる
  • ストレージの一部、または全部を認識していない(Dドライブが見えないなど)
  • OSが起動しない、起動した直後にフリーズする
  • ビープ音が鳴る
  • OSアップデートが終了しない

ただし、現在販売されているマザーボードであれば、ボタン電池の初期不良は極めて稀です。また、デスクトップPCで稼働年数5年程度までであれば、ボタン電池の交換が必要になる可能性はゼロに等しいでしょう。

なぜなら、ボタン電池の電力が使われるタイミングは極めて少ないからです。具体的には、「PCの電源コンセントが抜かれたとき」が該当します。

デスクトップ型なら稼働時間の99%以上は電源に接続されていますから、ボタン電池の消費が進む機会自体がレアなわけですね。

そのため、ボタン電池の交換タイミングは「稼働時間」ではなく、「電源から外されていた時間(マザーボードに電力が供給されていなかった時間)」で測るべきでしょう。

具体的な例を挙げれば、「購入したものの、使用する機会が無く押し入れに眠いっていたマザーボード」などは、ボタン電池の交換が必要かもしれません。

私の体感では、1年~2年ほど通電されない状態が続くと、BIOSなど設定保持のために電力が消費され、ボタン電池の交換が必要になります。

心配ならば高品質な日本メーカーの電池がおすすめ

もし、マザーボードのボタン電池切れが心配であれば、パナソニック・マクセル・ソニーなど高品質な日本メーカーの電池がおすすめです。

それほど高いものではないので、いくつかストックしておき、半年~1年おきごとに交換していきましょう。

ほぼ毎日使用するようなゲーミングPCであれば交換する必要はありませんが、保守用にストックしておいたマザーボードなどはボタン電池切れのリスクがあります。

また、購入直後からOSの立ち上がりや挙動が不安定な場合も、マザーボードのボタン電池交換を試してみてください。