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どの分野にも「古いもの好き」はいるようで、私の知人はいまだに古い15インチモニターを愛用しています。
また、HDDも処分できず、動くかどうかもわからないHDDがいくつも押し入れに眠っているのだとか。
本人曰く「いつか必ず使う」とのことですが、間違いなく故障しているものもあると思います。そこで、古いデバイス(レガシーデバイス)の修理に一体いくらかかるのかを調べてみました。
レガシーデバイスの修理代
まず、レガシーデバイスの代表格である「液晶モニター」と「HDD」の修理にいくらかかるのかを一覧でまとめてみます。
こちらはあくまでも2022年5月時点の価格で、なおかつ修理業者が公表している目安をもとにしたものです。
液晶モニターの修理代
液晶モニターは古いタイプによくある15型と17型について調べました。
・液晶パネル交換…16000円前後
・筐体修理…1万円前後
・内部基盤修理…9000円前後
・電源基盤修理…9000~1万円前後
ちなみに液晶パネル交換の代金は、インチ数が大きくなるごとに上昇していきます。例えば23.8型の液晶モニター修理は2万円前後になります。
これに対し、筐体や内部基盤、電源基盤はほどんと価格が変わりませんでした。また、20.7型などの珍しいインチ数は少し割高です。
もし古い液晶モニターの液晶が割れてしまったなどの場合は、買い替えたほうが得になりそうですね。
HDDの修理代
HDDの修理代金は、だいたい「本体の交換」に加えて「分解、修理料金」「セットアップ料金(データレストアなど)」などが合算された数字を提示されます。
また、宅配や郵送、特急料金が加算されることもあるようです。以下は、HDD修理料金の相場をまとめたものです。
・内臓HDD交換のみ(部品持ち込み)…容量にかかわらず7000円~9000円程度
・内臓HDD交換のみ(部品購入含む)…容量によって1万円~3万円まで変化
・OS再インストール含む…15000円程度
・OS再インストール含む(リカバリメディアなし)…2万円程度
・内部基板修理…6000円~3万円程度
・電源基盤など修理…6000円~15000円程度
HDDの修理代は容量よりも、修理内容やリカバリメディアの有無から受ける影響が大きいようですね。
ちなみに、論理障害や物理障害を含む「データ復旧」の場合はさらに価格が上昇します。
・論理障害の場合…3~25万円
・物理障害…4~70万円
25万円や70万円という価格は企業が使用していたサーバー用HDDの場合だと思いますが、個人でも大容量HDDからデータを復旧しようとすればそれなりの費用を覚悟すべきです。
データ復旧は本体ではなく中身のデータが重要なので、単純な修理に比べると手間も技術も必要になりますからね。古いHDDに大切なデータが残っている場合は、しっかり外部のストレージにバックアップをとりましょう。
ドライブ系
DVDやMOといったドライブ系の修理も、それなりの額になってしまいます。
・DVDドライブユニット…6000~3万円程度
・DVDドライブ内部基盤…8000円前後
・電源基盤など…6000円前後
・MOドライブユニット…15000~35000円前後(容量に応じて変化)
・MOドライブ内部基盤…7000~8000円前後
古いMOドライブに重要なデータが残っている場合は、しっかり動くうちにデータを吸い出しておきましょう。修理となるとかなり高額です。
買い替えが得なのは間違いない
こうしてみると、新品に買い替えるほうがお得であると理解できると思います。
しかし、内部のデータは新品交換でも復旧しませんから、レガシーデバイスが動くうちに必ず新しいデバイスに移すようにしましょう。
また、液晶モニターはよほどレアなモデルでない限り、修理して使う意味は無いと言えそうです。ぜひ参考にしてみてください。