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最近のグラボはミドルレンジクラスであっても十分な性能を持つものが多く、もはやハイエンドグラボは必須と言われる場面はかなり稀になってきました。
つまり、真の意味で万能なグラボが増えたのです。そこで「これさえ買っておけば大体OK」なグラボはどれなのか、考えてみたいと思います。
万能グラボの候補は2つ
価格や性能から吟味すると、万能グラボの候補は以下2つになりそうです。
・GTX1660Ti(約3.2万円)
・GTZ1660SUPER(約2.8万円)
名前だけを見ると、末尾が「Ti」か「SUPER」かという違いしかなく、価格も4千円程度しか変わりません。
どちらも2020年のミドルレンジグラボでは定番となる製品ですが、そもそも差別化されていないのか、初心者には全くと言って良いほど違いがわからないのがこの2つ。
そこでまずは仕様から違いをピックアップしてみましょう。
GTX1660Ti(約3.2万円)
GPUコア | Turing 12nm TU116 |
コア数 | 1536 |
動作クロック | 1500~1770MHz |
メモリ | GDDR6 6GB |
TDP | 120W |
GTX1660SUPER(約2.8万円)
GPUコア | Turing 12nm TU116 |
コア数 | 1408 |
動作クロック | 1530~1785MHz |
メモリ | GDDR6 6GB |
TDP | 125W |
こうしてみると、1660Ti側のコア数が10%ほど多く、TDPが5W低いことがわかります。動作クロックの差は誤差レベルです。
正直なところ、スペックで比較してもそれほど大きな差は見受けられません。性能的にはGTX1660Ti側がやや高いのだろうと推測できますが、実際のベンチマークではどのような結果になるのか見ていきましょう。
GTX1660Ti vs GTX1660SUPERのベンチマーク比較
3DMark FireStrike
GTX1660Ti | 16900 |
GTX1660 SUPER | 16700 |
3DMark Time Spy
GTX1660Ti | 6500 |
GTX1660 SUPER | 6300 |
FF15(フルHD画質)
GTX1660Ti | 平均71fps |
GTX1660 SUPER | 平均69fps |
近年よくベンチマークの指標として使われる3DMarkの結果を見ても、両者にはほとんど差がありません。
比較的ハイスペックが要求されるFF15であっても、フルHD画質ならば平均70fps前後と、「カクつき」や「粗さ」に気が付くレベルからは完全に脱していることがわかります。
つまり両者は、現状のほぼ全てのゲームタイトルをカバーできる万能さを持ちながら、「性能にほとんど差がない」という奇妙な双子のグラボなのです。
どちらを買うべきかは人それぞれだが…?
ここまで比較しても、どちらを「定番」のグラボとすべきかは判断ができませんでした。
しかし、個人的な見解を言えば、1660SUPERはメモリがGDDR6になったことで飛躍的にコスパが向上していることから、1660SUPERが候補になるのかなと思っています。
旧世代のハイエンド並みの性能が2万円代で買えるというのは、実はかなり驚きの事態です。グラボ選びに悩んでいる方は、ぜひGTX1660 SUPERに目を向けてみてください。