DDR4メモリでいつまで戦える?

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メインメモリの世代交代は、CPUやGPUと同じようにPCへのインパクトが大きい出来事です。

しかし、一般PC向けのメインメモリは、長らくDDR4から更新されていません。では、DDR4は「いつまで現役」なのでしょうか。

メインメモリの世代交代はおおよそ「8~9年周期」

DDR4の前の流通していたDDR3は、規格が策定されたのが2005年、市場に出回り始めたのが2007年でした。

私の記憶では、2016年初頭までは新品のBTOパソコンに搭載されていましたので、大体市場に出回り始めてから8~9年で次世代に入れ替わると考えて良いでしょう。

これを踏まえてDDR4の情報を整理してみると、DDR4が2015年に本格普及し始めたと考え、その寿命(入れ替わり時期)は2023年~2024年と考えられます。

すでにDDR5の情報は出ていますが、本格的な普及の兆しが見えていないのが現状です。したがって、もうしばらくはDDR4がメインで使われることになるでしょう。

2021年7月には先行展示が開始されたDDR5だが…?

ゲーミングPCパーツの最先端をいく東京の秋葉原では、2021年7月にDDR5メモリの展示が開始されました。

DDR5は7年越しのメジャーアップデートであるため、ゲーミングPCや自作PCに興味のあるユーザーから熱い注目を集めているとのこと。

DDR5は「DDR4でざっくり2倍」がキーワードで、帯域・メモリバンク数(1枚あたりの最大容量)などがDDR4よりも約2倍優れています。

1枚あたりの容量が最大128GBまで拡大されるので、メモリスロット2個でも32GBや64GBというメモリ量が実現しやすくなるでしょうね。

おそらく、1枚あたり16GBのメモリがどんどん一般的になっていくはずです。

しかし、やっと先行展示が開始されただけであり、量産はいつになるか目途がついていません。昨今の半導体不足の影響でDDR4メモリさえも高騰している今、DDR5の本格普及は見えていないのが実情です。

また、CPUやチップセットもDDR5の正式サポートを謡うものがほとんどなく、メモリだけを購入しても活かせる場所が無いという事情もあります。

AMDではRyzenが第5世代でDDR5をサポートするという話が出ていますね。Intelは第13世代の「Raptor Lake」からDDR5をサポートのようです。ただ、2世代ほど先の話ですから2024年ころまではDDR4でいいのではないか…という気もします。

DDR5は高コスト?

個人的にもうひとつの懸念は「コスト」ですね。DDR4まで安価に提供されていたのですが、DDR5への移行でメインメモリの価格が高止まりしてしまわないかという点です。

半導体不足はしばらく続くと見られており、そこへDDR5の高スペック化が合わさってメモリ価格が高くなりそうです。

正直なところ、DDR3とDDR4でも体感できるような性能差がありませんでしたが、「価格に大差がない」からこそ新しい規格に移行したのです。

DDR4からDDR5への移行も同じで、「同じような価格帯ならポテンシャルが高いDDR5が良い」という状況にならなければ、DDR5は普及してかないと思います。

実際に、一部のスーパーハイエンド機以外、DDR4の性能を使い切っていないのですから。

ということで、2021年~2022年は、まだまだDDR4が現役かなと思います。DDR5への移行は2023年頃~を目途に考えておけば良いのではないでしょうか。