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2024年に突如登場したRyzen 5 5600GT。型番的には「Ryzen 5 5600G」と似ており、APU(内蔵GPU搭載のCPU)という点も共通しています。
しかし、細かい仕様を見ていくと、単なるリブランドではない「微妙な違い」が存在します。特に、PCゲーマーにとって重要な内蔵GPU(Radeon Vega 7)の挙動が、これまでのZen 3 APUと異なる可能性があるのです。
5600GTと5600Gの内蔵GPU比較
まず、5600GTと5600Gの内蔵GPUを比較してみましょう。
・GPUアーキテクチャ:どちらもRadeon Vega 7を搭載
・GPUコア数:どちらも7 CU(Compute Units)
・GPU動作クロック:5600Gは1,900MHz、5600GTは1,700MHz(推定)
・メモリサポート:5600GはDDR4-3200まで、5600GTはDDR4-3200とDDR5-4800に対応
・L3キャッシュ:5600Gは8MB、5600GTは16MB
特に注目すべきは、GPU動作クロックの違いとL3キャッシュ量の増加です。
GTは通常盤に比べるとL3キャッシュが2倍になっています。一方で、GPUクロックは下げられていますよね。これは、CPUコア構造の変更に起因すると考えられます。
・5600Gはモノリシック(1ダイ構成)のAPUであり、内蔵GPU向けの最適化が強い
・5600GTはVermeerベース(CCD+IOD構成)のCPUに、内蔵GPUを追加した設計の可能性が高い
GTは構造が変わったことで、メモリレイテンシの増加や、GPU向け電力供給の制限が発生したのかもしれません。その結果、クロックが抑えられている可能性があります。
ゲーム性能への影響
GPUクロックが200MHzほど下がると、内蔵GPUの演算性能は約10%低下する可能性があります。
一方で、内蔵GPUにとってはVRAM帯域(メモリの速度)が非常に重要なため、DDR5メモリを活用できる点が5600GTの強みと言えそうです。
実際のフレームレート(予想値)
Valorant(低設定)では、5600G(DDR4-3200)が80~90FPS程度出せるのに対し、5600GT(DDR4-3200)は70~80FPSに低下する可能性があります。ただし、DDR5-4800環境では85~95FPSまで回復することが予想されます。
Apex Legends(低設定)の場合、5600G(DDR4-3200)は45~55FPS程度ですが、5600GT(DDR4-3200)は40~50FPSとやや低下。ただし、DDR5-4800環境では50~60FPSまで向上する可能性があります。
Cyberpunk 2077(最低設定)では、5600G(DDR4-3200)が25~30FPSなのに対し、5600GT(DDR4-3200)は22~28FPSとさらに厳しい状況。しかし、DDR5-4800環境では30~35FPSまで向上するかもしれません。
全体的に「DDR5-4800を併用するなら5600GTのほうが上、それ以外ならば5600GでOK」と言えそうですね。
5600GTはゲーマー向けAPUなのか?
結論として、「内蔵GPUでゲームをするなら5600Gのほうが安定」という結果になりそうです。
一方で、5600GTはL3キャッシュ16MBを搭載しており、単体GPUを使用するゲーマーには有利な構成です。
こんな人に向いている
単体GPU(RTX 4070 Ti SUPERなど)を使う予定がある
APUのCPU性能を重視する(エンコードやマルチタスク用途)
DDR5メモリ環境をすでに持っている
こんな人には不向き
内蔵GPUでゲームをする予定(5600Gのほうが高クロック)
DDR4環境を流用したい(メモリ帯域の恩恵が薄い)
ゲーマー視点では、「5600GTはAPUだけど、実質的には普通のCPU」と考えるのがベストです。