自作PC界の格言「電源はケチるな」の”ケチ”はいくらから?

自作PC界隈には、昔から格言めいた言葉がいくつかあります。そのひとつが「電源はケチるな」というもの。未だにネットでよく見かけるため、初心者の中にも知っている人がいるかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。「ケチるな」のケチとは、いったいいくらからを指すのか。

PC電源は価格差の激しいパーツだけに、「ケチる」のボーダーラインがわかりませんよね。そこでいくら以上が安全なのかを考えてみました。

個人的には1万円がボーダーライン

私の個人的な感覚で言うと、1万円がPC電源における「ケチる」の境界線のような気がします。

1万円を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、電源の高品質化が進む今、1万円だせば結構な性能のPC電源を買うことができます。

簡単に調べてみても、以下のような優良モデルがありますよね。

ANTEC「NeoECO Gold NE750G」…9990円

80PLUS GOLD認証で容量は750W、120センチの自動調整ファンを搭載し、しかもマルチレーン対応。かなりのコスパモデルです。

Corsair「RM550x」…9982円

こちらも80PLUS GOLD認証ですが容量は550W、ミドルレンジまでのGPUなら余裕の容量です。ちなみに650Wモデルも1万円近辺なため、余裕があればこちらがお得ですね。

玄人志向「KRPW-GK750W/90+」…9000円程度

こちらも80PLUS GOLD認証で容量は750W、「初心者は避けるべき」と言われるクロシコですが、私は初心者でも何ら問題ないと思います。

この他にもFPSやSeasonicなど、信頼性の高いメーカーが1万円未満で良質な電源を発売しています。

このクラスの電源は「ハイエンド構成はやや厳しいけれど、ミドルレンジ構成の高負荷ならば余裕でこなす」といった電源です。

私が最も好きな価格帯も1万円前後ですね。1万円前後の電源はよく売れるため、各社ともに一生懸命にコストを削りながら良質な電源を開発しているイメージがあります。

日本製の105℃コンデンサを使用しているモデルも少なくありませんから、決して「廉価モデル」というわけではないのです。

ではさらにケチって5000円は…?

5000円でPC電源が買えないわけではないのですが、あまりおすすめしません。

この価格帯になると、容量が絶対的に不足してくるからです。大体350~400W近辺がボリュームゾーンになり、独立GPUを積めるかどうかギリギリのラインになってきます。

また、あまりにも低価格・大容量な電源は品質に不安が残りますから、私は手を出しません。最低でも80PLUS Standardはクリアしていてほしいですね。80PLUS認証無しで5000円はちょっと怖いです。

なので、「電源はケチるな」の格言どおり、パスしています。

逆に「これ以上はケチれ」というラインは?

ずばり2万円です。よほどのハイエンド構成でもない限り、2万円以上の電源はほとんど必要ありません。

例えば、FSPの「Hydro G PRO 1000W HG2-1000」は、1000Wのモデルで80PLUS認証 GOLDですが、価格は16500円程度。1000W級の電源が1万円台中盤で買える時代に、2万円を超える電源はなかなか選べません。

前述したように、今のPC電源は改良に改良が重ねられ、80PLUS認証も当然のようにクリアしていますから、軒並み高品質です。

それなりのメーカーのモデルであれば「はずれ」はほとんどありません。もちろん、初期不良がゼロなわけではありませんが、保証も最低3年、ながければ10年という時代に初期不良はたいして問題にならないでしょう。

ということで、価格は個人の感覚にも依存しますのであまり強くは言えませんが、1万円~2万円の間で「ケチらない」ことが大事だと思います。