M.2 SSDにヒートシンクは必須か?その効果を検証

徐々にゲーミングPCのスタンダードになりつつあるNVMe規格のM.2 SSDですが、問題はその熱処理です。構造や配置の関係で高熱を発しやすいM.2 SSDは、まだまだゲーミングPC初心者でも手軽に扱えるパーツとは言い難いでしょう。

しかし、最近ではヒートシンク搭載モデルも増え、徐々に熱問題も解決に向かっているようです。果たしてM.2 SSDにヒートシンクは必須なのでしょうか。

M.2 SSDの発熱によるデメリット

M.2 SSDはコントローラ部分の発熱が大きく、本体が小さい上に常に高速駆動を続けるだけあって「サーマルスロットリング」が働きやすいという弱点があります。

サーマルスロットリングとはCPUやGPU、メモリなどの熱が高くなったとき、動作速度を意図的に低下させて回路を保護する機能のこと。

これが断続的に発生してしまうと、半導体製品は本来の性能を発揮できなくなってしまうわけです。CPUやGPU、メモリなどの熱対策は、故障を防ぐ側面よりもこのサーマルスロットリングを発生させないことのほうが重要だといえます。

SSDの場合、サーマルスロットリングが発生するとリード/ライト速度が大幅に低下します。特にライト能力は影響を受けやすいです。

また、熱源をむき出しにすることは、周辺のパーツにも悪影響を及ぼします。特にM.2 SSDが装着される場所はGPUやマザーボードと距離が近く、高熱のまま放置しておくのは危険です。

したがって、何らかの熱対策は必須と考えて良いでしょう。

M.2 SSDのヒートシンクによる冷却効果

ではどうやってM.2 SSDを冷却するかですが、方法は主に2つです。

ひとつは変換カードをつかってPCIeスロットに装着する方法、もうひとつは直接ヒートシンクで覆ってしまう方法になります。冷却能力や取り回しの良さならば変換カードタイプなのですが、こちらはPCIe3.0スロットに空きがないと対策できません。

一方、ヒートシンクで直接覆うタイプならば、M.2スロットに装着したまま冷却対策が施せます。Mini-ITXなどの小型ゲーミングPCならばヒートシンク一択になりそうですね。

では実際どの程度の効果があるのでしょうか。SSDにIntelの「SSDPEKKW256G7X1」、ヒートシンクに長尾製作所から発売されている「SS-M2S-HS01」を搭載した場合で比較します。

・未装着時最大温度…75℃(サーマルスロットリング発生)
・装着時最大温度…58℃

このようにヒートシンクの有無で最大17℃もの差が発生しています。75℃~80℃付近でサーマルスロットリングが発生する製品が大半ですから、このラインを死守することでパフォーマンスも維持できるわけです。

ゲーミングPC向けヒートシンク付きモデル

ヒートシンクによる冷却効果を見ると、やはりM.2 SSDに熱対策は必須といえます。

変換カードタイプならPlextorのM9Pe(Y)、ヒートシンクタイプM9Pe(G)のような製品が適しているでしょう。どちらも中身は同じですが、冷却方法でモデルが別れています。

SSDの信頼性は3つの指標で判別できる」でも書いたようにSATAの数倍高速な読み書き能力をもつNVMe接続のM.2 SSDは、今後数年で間違いなくゲーミングPCの必須パーツになると思います。今のうちからしっかりと扱い方を覚えておくべきでしょうね。

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