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ゲーミングPCの自作は、結構危ない作業の連続です。細かく、小さく、精密な部品を完全自己責任で組み付けていくため、一歩間違うと金銭的なダメージを負ってしまいます。
最近はYoutubeなどで自作の手順が公開されているので、初心者の方でも自作PCを始めやすくなりました。しかし手順を理解するのと実際に作業するのは別のお話で、リスクがゼロになるわけではありません。
そこで私の経験をもとに、自作PCにおける危険な作業をピックアップしてみました。
3位:マザーボードの取り付け
意外とリスキーなのが、PCケースにマザーボードを取り付ける作業です。マザーボードは回路が剥き出しの基盤であり、表面に少し傷がついただけで不具合の原因になります。
また、電解コンデンサにモノや体がぶつかると、コンデンサがダメージを負って故障の原因になることも。
不慣れな人がマザーボードを取り付けると、どうしてもネジ穴の場所がずれてしまいがちなので、そのたびにドライバーを使うことになりますよね。
このドライバーでマザーボードの表面を「ガリッ」とやってしまわないように、細心の注意を払いましょう。私は過去にマイナスドライバーでマザーボードの表面を傷つけてしまい、購入後たった3時間でマザーボードがお亡くなりになりました。
ちなみに当然のことですが保証の対象外なので、純粋にマザーボードの金額分だけ損をしましたね。
2位:グラボの取り付け
「グラボなんてPCIeスロットに差し込むだけでは?」と思うかもしれませんが、結構ミスをしやすい作業です。
まず、ゲーミングPCに使うグラボは2スロット(最近は3スロット)占有型であることが大半で、真上から取り付けようとするとPCIeスロットの溝が見えません。
特にPCケースにマザーボードを組み付けてしまっていると、グラボ本体と自分の手が邪魔になって取り付け用の溝は全くみえないことが多いと思います。
なので、事前に目視で確認しておいた溝に向かってグラボを差し込んでいくわけですが、微妙にズレてしまうとグラボとマザーボードの両方を傷つけてしまうのです。
さらに、マザーボードとグラボのメーカーが異なることがほとんどなので、どうしても取り付け箇所に微細なズレが出てしまい、「やたらと硬くて刺さらない」といった事象が発生することも。
マザーボード側の取り付けスロットにあるレバーを何度か動かして、少しずつ力を加えていくことを心掛けていきましょう。くれぐれも、全体重をかけて一気に差し込むことの無いように。
最悪のケースですと、マザーボードとグラボで合計10万円近い損害が一瞬で発生してしまいます。
1位:CPUの取り付け
CPUに関しては、なぜ今だにあのような古臭い取り付け方法なのか理解に苦しみます。微細なピンがあれだけ並んでいて、しかも1本でも曲がると動作しないというのは博打に近いです。
どれだけ自作に慣れた人でもCPUのピン折れ、曲がりのリスクはゼロにできません。垂直にスっと置いてレバーを倒すだけなのですが、ピンがあまりにも弱いのと、スロットからズレやすいのですよね。
CPUの取り付けに関しては「とにかく集中して慎重に」以外に対策がありません。上から一切力を加えず、静かに置いてスっとハマったのを確認するという方法がいまだに最適解なのです。
また、冬場はCPU用のグリスが固くなりやすいので、ヒートシンクとうまく圧着されないというリスクもあります。グリスを少し温めると塗り広げやすくなるので、試してみてください。
このようにマザーボード・グラボ・CPUと非常にメジャーなパーツの取り付けが最も危険という結果になりました。
この3つは何度やっても失敗のリスクがありますので、不器用を自覚している方はおとなしくBTOパソコンを買うか、パーツを選んで組んでもらえるメーカーに頼むと良いでしょう。