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最近は、あらゆる分野でAIの活用が叫ばれていますよね。実はゲーミングPCでも、AIが本格的に活用される気配があります。今回紹介するAERO15は、一般的なゲーミングノートPCとは一味違った機能が魅力です。AIとゲーミングPCの新たな時代を切り開く存在になるかもしれません。
GIGABYTEのAIノートPC「AERO15」
2019年に入り、PCパーツメーカー大手のGIGABYTEが、AIを搭載したゲーミングノートPC「AERO15」を発表しました。
「今さらAI?」と感じる方もいるかもしれませんが、ありそうでなかった「AI×ゲーミングノートPC」の組み合わせです。ざっくりいうと、AERO15の動作をAIが自動で調整する仕組みが搭載されています。
これは「Gaming+ & Professional+」と呼ばれる機能で、AERO15の目玉機能です。AERO15では、Microsoftのクラウドサービス「Microsoft Azure AI」が持つディープラーニング技術を活用して、アプリごとの動作状況をデータとして収集します。
このデータを解析・学習し、CPUやGPUの動作クロック、ファンの回転速度、ネットワーク、サウンドなどのチューニングを自動で行うとのこと。AIによる自動調整で最適化されたAERO15は、ゲーム用途でのFPS向上に大きく貢献する、と報じられています。
たしかにゲーミングPCを最適な状態で動作させるには、さまざまな調整が必要ですよね。調整次第でゲームプレイ時の快適さがかなり変わってきます。
最近では、手動OCを行わないライトユーザーでも、CPUの自動OC機能によって状況に応じた性能を手に入れられるものの、これはあくまでもCPU限定のお話です。ファンやネットワーク、サウンドなどを含めると、どうしても「調整の面倒くささ」を感じてしまいますよね。
こういったゲーミングPCの面倒くささを解消してくれるのが、AERO15のAI機能「Gaming+ & Professional+」だといえるでしょう。
AERO15のスペック詳細
以下は、AERO15のスペックです。AERO15には、「Y9」と「X9」の2モデルが用意されています。
AERO15-Y9
OS | Windows10 Pro/Pro High End |
CPU | Core i9 8950HKもしくはCore i7 8750H |
メモリ | DDR4 2666MHz 8GB、16GB、32GBのいずれか(最大64GB搭載可能) |
GPU | RTX2080 GDDR6 8GB |
ストレージ | 2x M.2 SSDスロット搭載(容量は販売地域によって異なる) |
バッテリー | 充電式リチウム電池 94.24Wh |
ACアダプター電源 | 230W |
重量 | 2kg程度 |
AERO15-X9
OS | Windows10 home/Pro |
CPU | Core i7 8750H |
メモリ | DDR4 2666MHz 8GB、16GB、32GBのいずれか(最大64GB搭載可能) |
GPU | RTX2070 GDDR6 8GB |
ストレージ | 2x M.2 SSDスロット搭載(容量は販売地域によって異なる) |
バッテリー | 充電式リチウム電池 94.24Wh |
ACアダプター電源 | 230W |
重量 | 2kg程度 |
AERO15-Y9のほうがCPU、GPUの性能が高く、いわゆるハイエンド向けという括りになりそうです。Core i9 8950HKを採用したゲーミングPCはまだまだ少ないものの、今後はハイエンドゲーミングPCの主流になっていくでしょう。
AI連動型ゲーミングPCは今後も増えるかもしれない
AERO15はMicroSoftの「Azure AI」と連動していますが、クラウドサービス型のAIは他にもいくつか存在します。特に有名なのがAmazonの「AWS」とGoogleの「GCP」ですね。
これらが今後、ゲーミングノートPCと連動する可能性は十分にあります。個人的には、これらクラウドサービス型のAIとゲーミングPCが常に連動し、使えば使うほど動作が最適化されるようになるのではと感じています。
まだ少し時間がかかりそうですが「使うごとに滑らかになるPC」は、これまでの常識を覆す存在です。楽しみですね。