「必要十分以上」な第12世代Core i3で組むゲーミングPC

※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Core i3シリーズといえば、Intel社のメインストリーム向けブランド「Core i」シリーズの最下位に位置するグレードですよね。

一般的には「コスパ最優先」でゲーミングPCを組むときに使用するCPUです。

しかし、世代があがるごとに性能が底上げされた結果、今ではミドルクラスのゲーミングPCでも問題ないほどになりました。

2世代前のCore i5をしのぐCore i3 12100

2022年時点で、個人的に最も注目しているCPUが「Core i3 12100」です。おなじみ廉価グレードのCore i3シリーズですが、非常に性能がよくゲーミングPC用CPUとして十分通用します。

これまでもCore i3 シリーズは「知る人ぞ知る」優れたCPUが多かったのですが、第12世代になってほんの2世代前のCore i5をしのぐ性能になっています。

具体的には、Core i3 12100とCore i5 10400を比較すると、以下のようなベンチマークスコアです。

CINEBENCH R23での比較

・Core i3 12100…シングルスコア1600前後、マルチスコア8400前後
・Core i5 10400…シングルスコア1150前後、マルチスコア7500前後

Core i3 12100は4コア8スレッド、Core i5 10400は6コア12スレッドなので単純比較は難しいのですが、シングスコア・マルチスコアの両方でこれだけ上回るというのは驚きですね。

世代が進んでいるのでシングルスコアが上がるのはわかるのですが、1.5倍のスレッド数を持つCore i5 10400を圧倒するのは、かなりのコスパの良さです。

ちなみにCore i3 12100は2022年4月時点で、17000円弱。内臓GPUなしの12100Fならば14000円弱ですから、かなりお買い得なCPUです。

私はCore i5 10400を積んだPCを一台所有していますが、重い3Dゲームを高画質でプレイしなければほぼ何でもできてしまう万能ぶりなので、それ以上でかつこれだけ安いとなると心が動きます。

RTX3050との組み合わせで15万円切りも可能

コスパ最強クラスともいえるCore i3 12100ですが、仮に12100Fを使い、なおかつRTX3050を使用すると、15万円未満で立派なゲーミングPCができてしまいます。

・Core i3 12100F…14000円前後
・RTX3050…45000円前後
・マザーボード…B660チップセット内蔵モデル(MSI PRO B660M-E DDR4)で1万円前後
・電源…80PLUS認証無印orBronze、500~600Wで8000円前後
・ケース…6000円前後
・メモリ…DDR4 2666 8GB×2(16GB)で8000円前後
・ストレージ…NVMe SSD250GBで6000円前後
・OS…Windows11 バンドル版15000円前後
・合計…112000円

15万円までだいぶ余裕があるので、あとはモニターに3万円程使って、残り8000円で廉価なメカニカルキーボードやマウスを購入するとちょうど15万円くらいですね。

GPU価格が高騰している中で非常にリーズナブルかつ実用性の高い構成だと思います。超重量級の3Dゲームを高画質でプレイしない限りは何ら問題ないでしょうね。

フルHDかつ60FPSといった環境ならば、ほとんど制約がない構成だと思います。

物理4コアは快適性の最低ラインかもしれない

今回の第12世代Core i3シリーズは4コア8スレッドでしたが、1コア当たりの性能が向上しているため4コアでも何ら問題ない性能でした。

今後も1コアあたり、1スレッドあたりの性能は上がっていくと思いますが、個人的にはゲーミングPCにするなら最低でも4コア以上は欲しいですね。

今後はマルチスレッド前提でゲームが作られていきますし、2コアは事実上「非ゲーム用途」に限定されていくと思います。

なので、できるだけ安くゲーミングPCを作りたいと考えるなら、4コアモデルから選んでいくことをおすすめします。