通信品質を安定させる「無料VPN」をスペックで比較

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ここ数年でインターネットを使用する人が一気に増え、通信速度の低下が起こるようになりました。

特にお昼休みや夕飯後の時間帯は、どうしても通信が不安定になりがちです。

PCゲーマーにとって、夕食後のゴールデンタイムに通信が不安定になることは死活問題ですよね。そこで、VPNによる安定化を検討してみましょう。

意外と知られていないVPNの効能

VPNとは「Virtual Private Network」の略称で、日本語では「仮想専用線」と翻訳されます。

一般的にVPNは、通信の秘匿性を確保するために使われます。例えば、企業の本社と支社をVPNで結び、特定の社員のみが通信できるようにするなどですね。

一般のインターネット回線(公衆回線)よりもセキュリティ強度を高く保ちながら、安定した通信速度を確保できるのが強みです。

このVPNの特性は、ゲームプレイ時にも大変役立ちます。特に午後22時~翌1時ころの回線混雑は、プレイ品質を下げる大きな要因ですからね。

IPv4接続の場合、この時間帯はどれだけ日中の速度がすぐれていたとしても、ほぼ100%速度低下が起こります。

端的に言えば、PING値が上昇し、ラグやフリーズが起こりやすくなるわけです。PING値の上昇はFPSにおいて特に致命的。当たり判定やエイミングなど重要な作業のすべてに影響しますからね。

VPNを使用することで、回線混雑から隔離されるため、PING値の上昇を防いで快適なプレイ環境を確保できるわけです。

無料VPNの比較

2022年時点では、有料VPNもどんどん使いやすくなってきました。しかし、初めてVPNを試すにあたっていきなりお金を払うのはハードルが高い!と感じる方もいるでしょう。

そこで、まずは無料で使えるVPNを試してみてください。以下は、主な無料VPNとそのスペックの比較です。

実際に私が試してみたものですが、環境によって数値は異なると思いますので、その点はご了承ください。

※平日23時から翌1時までの平均的な数値
※ドコモ光、マンションタイプ1Gbps契約
※平日日中はPING11程度、アップロード/ダウンロード300mbps程度

・VPNなしの場合…PING(ms)11、アップロード速度80mbps、ダウンロード速度120mbps
・Windoscribe…PinG(ms)11、アップロード速度68mbps、ダウンロード速度140mbps
・SoftEther VPN Client…PinG(ms)12、アップロード速度124mbps、ダウンロード速度180mbps
・ProtonVPN…PinG(ms)14、アップロード速度59mbps、ダウンロード速度160mbps
・TunnelBear…PinG(ms)16、アップロード速度68mbps、ダウンロード速度70mbps

主要な無料VPNを比べてみると、PING値では「Windoscribe」が、アップロード/ダウンロードの速度では「SoftEther VPN Client」が優秀という結果になりました。

ただし、SoftEther VPN ClientはPINGもほとんど上がらなかったので、総合的に見れば最も使いやすそうかな、という印象です。

ちなみにSoftEther VPNは筑波大学大学院が主導しているプロジェクトで、誰でも無償で使うことができます。

商用利用や有料プランがある民間のVPNとは違い、設定には少し手間がかかりますが、無料VPNとしてはかなり優秀だと思います。

個人的にはまずはSoftEther VPN Clientを試してみて、それでも物足りなかったら有料のVPNを使ってみる、という方法がおすすめですね。