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ゲーミングPCは3~5年でパーツを更新する場合が多いですが、中には「10年間、まったく構成を変えずに使う」という方もいます。
私の知人にも数人いて、「とにかく安定性が最重要」と言っていました。今はPC全体が高性能化していて、決まった作業(ゲーム)だけをやるならば性能よりも安定性重視のほうが幸せになれますからね。
こうした安定性重視のPCユーザーの中には、業務用マザーボードを使う人もいます。
業務用マザーボードとは?
業務用マザーボードとは、一般的なPC向けマザーボードよりも耐久性や運用性を高めた製品です。
もともとマザーボードは、熱よりも水分に弱いという特性があり、以下に水分を隔離するかが耐久性をあげるときのテーマです。
PCゲーマーや自作PCユーザーの中には、「マザーボードのコーティング」に興味を持つ方がいるのは、この耐久性に注目しているからです。
マザーボードのコーティングはワセリンや液体ゴムスプレーの添付で行われますが、業務用マザーボードはもともともこうしたコーティングが施されています。
また、運用性については、外部から監視しやすいように、運用監視ソフトとの連携機能なども完備。
一般向けに販売されているマザーボードに比べると機能や性能では少し劣るのですが、耐久性と運用性から見て、非常に優秀なマザーボードが多いですね。
ASUSのビジネス向けマザーボード「Pro H510M-C/CSM」
このような業務用マザーボードは、一般的なPCパーツ販売店ではほとんどみかけません。
私が知る限りでは、中古パーツ市場でたまに見かける程度です。以前は秋葉原などの電気街で、小さなパーツショップでも中古販売されていることがありました。
当然「分かっている人」しか買わないので、それほど大量生産もされませんし、基本は企業へ納品するものですからね。
しかし、チップセットは一般向けのPCと同じですし、当然のことながらゲーミングPCにも組み込むことができます。
ちなみに、PCパーツベンダー大手のASUSからも、業務用マザーボードとして「Pro H510M-C/CSM」が販売されています。(https://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_3917.php)
スペックは以下のとおり。
- Intel H510チップセット
- Intel 1Gbイーサネット
- 画面出力機能:DisplayPort 1.4 × 1、D-Sub × 1、DVI-D × 1、HDMI 2.0 × 1
- 拡張スロット:PCIe Gen 4/3 x16 ×1、PCIe Gen 3 x1 × 2、PCI × 1
- フォームファクター:MicroATX
ここまでは普通の廉価版マザーボードと大差ありませんが、重要なのはここからです。
- ASUS独自の自己回復BIOSテクノロジー
- DASH LANに接続するSMBUSヘッダーをサポート
- ASUS COMデバッグヘッダー
- 耐湿性コーティング
- 統合型IT監視・管理ソフトウェア「ASUS Control Center Express」
保守物品として確保するのもあり!
このように、業務用マザーボードは「スタンダードな廉価版チップセット」に、耐久性や運用性を高める工夫が施されています。
H510チップセットは、メモリオーバークロックが不可能で、USB3.2 Gen2×2(20Gbps)とUSB3.2 Gen2(10Gbps)にも対応していません。
しかし、こうした機能よりも安定性や運用性が欲しい!というユーザーには持って来いの製品ですね。
個人的には、自己回復BIOSと耐湿性コーティングが本当にうらやましいです。ちなみに、「Pro H510M-C/CSM」はパソコン工房で取り扱いがあったようですが、現在は在庫切れとのこと。
業務用マザーボードはしっかり清掃させしていれば10年持つことも珍しくないので、どこかで見かけたら買ってしまうかもしれません…。
丁度、第10世代のCPU(Core i5 10400)を使っていますので、個人的にはかなり欲しいマザーボードです。