N100上位な「N97」搭載のミニPCがアツい

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2023年にブームを巻き起こしたミニPCの影には、IntelのCPU「N100」の存在がありました。

2024年に入り、このN100の上位機種として「N97」が登場し、さっそくN97搭載のミニPCが出回り始めています。

非常に安価ながら必要十分な性能を持つN97搭載のミニPCをチェックしてみましょう。

N97とは?N100から何が変わった?

ネットの一部では「N97はN100の後継」と紹介されている記事も見かけますが、N97はN100の「上位モデル」です。

N100との具体的な違いは動作クロックとTDP。下記のようにN97はN100もより動作クロックが高く、消費電力も多い仕様です。

N100(Alder Lake-N)

4コア4スレッド
ベース周波数1.8GHz
最大周波数3.4Ghz
全コア最大動作時周波数3.0GHz
TDP6W

N97(Alder Lake-N)

4コア4スレッド
ベース周波数2.0GHz
最大周波数3.6Ghz
全コア最大動作時周波数3.4GHz
TDP12W

開発時のコードネーム「Alder Lake-N」が同一であることからもわかるように、2者はともに第13世代Intel CPUの一部。

リリースは2023年の第一四半期でこちらも同じ、つまり世代は一緒だがグレードが違うというのが正しい見方です。

ちょっと意地悪な見方をすれば「たった0.2GHzあがっただけなのにTDPが2倍というのは非効率では?」と感じるかもしれません。

確かにその通りなのですが、「全コアにターボがかかった状態の最大動作時」の差が0.4Ghzもあるので、常用域でも高負荷時でも性能差を感じやすい仕様です。

またTDPは確かに2倍ですが、6Wが12Wになったことを体感できるケースはほとんどないので、まあこれは許容範囲でしょうね。

N97搭載のミニPCが3万円未満で購入可能

さて、このN97ですが、実は搭載したミニPCが非常に安く買えることで話題になっています。

具体的には、GMKtec「NucBox G5」というミニPCですね。常設価格は2万円台後半ですが、Amazonクーポンで2万円台前半になっていました。(2024年6月上旬)

ちなみにスペックは以下のとおり。

NucBox G5(72×72×44mmサイズ)

Windows11 Pro搭載
Intel N97搭載
メモリ12GB
SSD512GB(M.2 SSD)

まず驚くのがそのサイズで、「手乗りサイズ」はもちろんなのですが成人男性であれば「つまんで持ち運べる」くらいに小さいです。

これだけ小さいにも関わらずメモリ12GBとSSD512GBでとても実用的。従来型のN100搭載ミニPCよりさらに小さいので、もはや紛失を心配するレベルですね。

さらに気が付いた方も多いと思いますが、OSが「Win11 Pro」です。通常このOSはライセンスだけで2万円近いのですが…。2万円台のPCによく搭載できましたね。

USB3.1が前に2、後ろに1つで、背面にはHDMIも2つ搭載しています。通常の廉価版デスクトップPCと何ら変わりないですね。こちらも実用性重視です。

グラフィックはCPU内蔵なのでゲーミングPCとしては使えませんが、サブPCとしては非常に優秀ですね。ぜひ検討してみてください。