メタルラックは入手性が良く、カスタマイズ性も高いため、机のように使われることがあります。
私も何度か、メタルラックを組み合わせて机を作ったことがありました。果たしてこのメタルラック、PCデスクとして機能するのでしょうか。
組合せ次第では優秀なPCデスクになる
結論から言うと、メタルラックは組合せ次第で優秀なPCデスクになります。メタルラックは通気性が高く、金属なので熱伝導力もあり、PCとの相性が良い家具なのです。
例えば、3段構成のメタルラックで一番下をPC本体の設置場所にし、2段目はルーターや周辺機器、3段目は予備スペースとしてみましょう。
この状態でさらにもうひとつテレビ台に使用するようなメタルラックを購入し、モニターやキーボードを設置します。
メタルラックにはキャスター(車輪)が付けられますし、車輪をロックすることもできるため、PC本体とモニターの距離は自由に設定できるでしょう。
天板は木でもガラスでも、自分の好みの素材を選択できます。また、仮に作業スペースが狭いとかんじた場合には、別のラックを組み合わせることですぐにスペースを増設できる点も魅力です。
要は、カスタマイズ性と拡張性が高いのですよね。これは一般のPCデスクにはない強みです。
ただし、いくつかの弱点もある
ただし、PCデスクとして考えると弱点があることも確かです。それは以下3つ。
奥行きの問題
PCデスクは、モニターの大きさにもよりますが、奥行き70~80センチが理想だと思います。
少なくとも70センチ以上あれば、32インチモニターを置いたとしても、疲れにくい距離を保ちつつ、それりの作業スペースを確保できるからです。
しかし、メタルラックで奥行き70センチ以上は、珍しい存在と言わざるを得ません。大抵のメタルラックは奥行きが30~40センチ程度です。
一般的な棚としてなら十分なのですが、PCデスクとしてはやや心許ない広さ。かつてメタルラックをPCデスクにしていたときも「奥行きの問題」を解決するのに苦労しました。
安定性の問題
ロック機能付きのキャスターがあるとはいえ、やはり普通のPCデスクに比べると安定感は低いでしょう。
特にキーボードやマウス操作に力が入ると、モニターの画面が揺れてしまうのです。また、キャスターを外しても「歪み」によってガタつくこともあり、徐々にストレスが溜まってきます。
さらにメタルラックはファンやHDDの回転からくる振動を伝えてしまうこともあり、音に敏感な方にはあまりおすすめできません。
数年単位で使用することを考えると、強度の面で「机」との違いを実感してしまうことが多いでしょう。
予想以上に解体が面倒
メタルラックは拡張性が高い一方で、「解体」がかなり面倒であるという特徴があります。
組み上げるときは簡単なのですが、重みや衝撃でジョイント部分が固着し、解体できなくなってしまうことがあるからです。
モニター専用台としてならあり
個人的には、「メタルラックにモニターを置き、PCデスク(作業スペース)は別に確保する」といった方法がおすすめです。
こうすることで、操作時の衝撃からくるグラつきや、耐久性の問題を克服することが出来ます。
充実したPC環境を作りたいのであれば、PCデスク+メタルラックの2段構えを検討してみてください。