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ゲーミングPCを長くつかっていると、メインPCのほかにもう一台、動画鑑賞やブラウジング用のサブPCが欲しくなってきませんか。
メインPCは大型で高性能なだけに、サブPCには小型かつ軽量さを求める人が多い印象です。しかし、「すごく小さいけどそこそこ動いて安い」というPCはあまり見つからないもの。
しかしIntelの「N100」を採用したPC、そんなサブPCへの需要に応えたことで人気を博しています。
超小型でそこそこ動き、3万円切り「N100PC」とは
N100PCとは、Intelの廉価CPU「N100」を搭載したミニPCのことです。N100のスペックは以下のとおり。
- Alder Lake-N世代
- プロセスルールは7nm(Intel 7)
- 物理4コア、4スレッド
- 3.4GHz動作 6MBキャッシュ
- TDP 6W
どうやら日本では単体でほとんど販売されておらず、マザーボードとのセット販売のようですね。事実上、SoCのような扱いなのでしょう。N100搭載のITXマザーはだいたい2万円台前半で売られています。
さて、このN100ですがミニPC向けの廉価モデルとはいえ、性能はそこそこ高いです。具体的には、Skylake世代のミドルレンジ(Core i5 6500)程度の性能が確保できているとのこと。
ゲームと動画編集をしなければ大抵のことはできるスペックですね。最大認識メモリが16GBなことやPCIe Gen4に対応していないことをのぞけば、非常に優秀なCPUと言えそうです。
このN100を採用したミニPC「N100PC」ですが、ここ半年ほどでかなり話題になっています。最大の特徴は、何といってもその安さ。
さっとリサーチした結果を見ても、N100PCの安さはローエンド帯のスマホより優秀です。
- GZBOXミニPC 小型pc Windows 11 Pro搭載:約24000円(DDR5メモリ16GB、SSD128GB)
- GMtek Windows 11 Proミニpc DDR5 12GB+512G:約3万円
- SkyBarium 8GB LPDDR5 RAM+512GB M.2 SSD Windows 11:約3万円
Windows11搭載でメモリ8GB程度なら余裕で3万円におさまるという驚愕の価格。中古のノートPCで同様のスペックを購入すると4万円近くしますので、かなりお得といえます。
ちなみに6Wという超低発熱仕様なので、ファンレス運用も余裕のようで、実際に市販されているN100PCもファンレスが多くみられます。何よりもプラットフォームがシンプルで完成されているので、安定感も高そうですね。
実際に私の友人が1台購入したものを触りましたが、ゲーム以外ならばかなりサクサクで、エクセルでのデータ加工もしっかりこなす印象でした。ブラウジングに関してはタブ10個程度ならば重さを感じませんね。
N100PCの弱点
これはもうお分かりかと思いますが、グラボが搭載できません。内臓グラフィックス(Intel UHDグラフィックス)を使用するわけですが、その内臓グラフィックスも動作クロックが750Mhzと低速なので過度な期待は禁物ですね。
ゲームは一切しないと割り切って買うPCなので、リサーチ用や事務作業用として使ったほうがよさそうです。
ミニPC、サブPC市場に表れたコスパ最強製品の一角
N100PCは、ゲーミング用途以外ならば非常に優秀な性能を持つコスパ最強PCの一角だと思います。6Wという超低消費電力とファンレス運用による静音性、さらにOS込みで3万円を切る価格、実用的な処理能力。
このサイズのPCは実用的な性能ならば割高に、安さを求めると性能不足というジレンマが起こるのが常でしたが、やっと当たり前のように安心して使える安いPCが出てきたなと感じます。
今後はグラボが搭載可能なマザーも出る可能性があるので、引き続き注目していきたいですね。