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PCの高性能化に役立つSSDですが、「プチフリ」と呼ばれる現象に悩まされることがあります。SSD特有と言っても過言ではない、独特の不具合です。
このプチフリの原因としてLPM問題があります。LPM問題とその対応策について解説します。
SSD特有の不具合とLPM問題の原因
SSDには、一瞬PCがフリーズしたような動作になる「プチフリ」や、それに関連したファイル消滅といった不具合がでることがあります。
この原因となるのがLPM問題です。ではLPM問題とは一体何を意味するのでしょうか。
正式には「Link Power Management問題」といい、本来はSATA接続されたストレージの省電力機能が原因となるトラブルを意味します。
SSDは省電力機能によって電力が途絶えたとき、動くのをやめてしまうのです。これによってプチフリーズが起こったり、ブルースクリーンが引き起こされたり、ファイルが消失したりします。
いくら省電力機能の影響とはいえ、これは無視できない不具合ですよね。
LPM問題への対策
LPM問題への対策としては、LPM機能をオフにすることが最優先になります。具体的な内容は以下の通りです。
1.BIOSからストレージが「SATA AHCIモード」で動作していることを確認する。
2.レジストリ設定を変更する。https://gist.github.com/gcch/0bcd4b2ce9fd2f34cd4d51691bc5776cからLPM.regというファイルをダウンロードして実行すると簡単です。
3.コントロールパネルの電源オプションから「詳細な電源設定の変更⇒ハードディスク⇒AHCI Link Power Management – HIPM/DIPM」と進み値を「Active」へと変更。
4.同じように「次の時間が経過後ハード ディスクの電源を切る」の値を「なし(0入力)」に変更。
これでLPMが無効になります。普段使う電源設定の全てに3と4を繰り返し設定するようにしましょう。
フリーソフトのアンインストールで解決することも
一部のユーザーでは、「EaseUS Todo Backup Free」というフリーソフトをアンインストールすることでSSDの不具合が解決したという報告があります。
このソフトはHDDやSSDの換装を行うためのクローニング(複製)ソフトですが、自動バックアップサービスが不具合の原因になることもあるようです。
SSDの換装時に「EaseUS Todo Backup Free」を利用していた方は、こちらをアンインストールしてみることもおすすめします。
PCを安全に使っていくためにも、パーツが原因のトラブルにもしっかり対応できるようにしておきましょう。