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毎年、春になると引っ越しシーズンの影響からか「PCって引っ越しのときどうしてる?」といった質問を受けます。
デスクトップかノートかによって対策は異なるため、一概には言えないのですが、やはり振動や温度・湿度といった環境変化を心配する方が多いようです。
そこで、私の知る限りの「PC引っ越し対策」を紹介します。
リアル引っ越しの問題点
リアル引っ越しにおいて、PCは最もダメージを受けやすい家電製品のひとつです。
特に「ストレージ」「GPU」は振動によって物理的に破損しやすいため、デスクトップ型(タワー型)のゲーミングPCでは対策が必須かもしれません。
正直なところ、引っ越し業者のリテラシーや作業の質に依存するため、「対策は必須」とも言いにくいのですが……。
例えばヤマト運輸では、「パソコン宅急便」というサービスを提供しており、縦420×横420×高さ460mmで、重さ20kgまでであれば、専用の梱包用具で丁寧に配送してくれます。
※参考:ヤマト運輸 パソコン宅急便
しかし、ミドルタワー以上のケースサイズになると、パソコン宅急便でも対応しきれません。そこで、別な対策を考える必要があります。
対策1:自分で厳重梱包
新聞紙やエアパッキン、緩衝材(プチプチなど)を自己購入し、厳重に梱包して配達してもらう方法です。
最も簡単ですが、PCケースの外側だけを厳重に梱包しても、GPUやストレージへの振動まではカットしきれないのが実情です。
特に大型のGPUは、静止状態でも「たわみ」が発生することがあるくらいですから、移動時の振動に耐えきれないリスクがあります。
対策2:一部分解・取り外して個別梱包
私が何度か実践した方法です。HDDとGPUをとりはずし、個別に梱包して本体とは別に配達してもらう方法。
振動による「たわみ」やマザーボードとの接続部分の損傷を防止できるというメリットがあります。
今のところ、この取り外し・分解方式で失敗したことはありません。引っ越し後に組立てを行い、全く問題なく稼働しています。
しかし、取り外し時の作業ミスで故障するリスクがあることも事実。初心者は特に注意すべきかもしれません。
ちなみにCPUクーラーをサードパーティーの大型モデルに換装している場合は、こちらも一度純正品に付け替えてから配送してもらうことをおすすめします。
GPUと同様に、重さと加重でマザーボードに負担をかけるからです。
対策3:おとなしく買い換える
一見、力技のように見えますが、実は理にかなっているのが買換え。もし購入から4~5年経過しているならば、中古市場にPCを流し、新たにPCを購入しても良いでしょう。
故障リスクや梱包の手間、個別の配送料を考えると、引っ越し後に新PCを購入したほうがお得…という可能性は無きにしも非ずです。
大手BTOメーカーで納期を指定して注文しておき、引っ越し後にPCが届くようにしておけば、何も問題はありません。
予算に余裕がある方にはおすすめです。
引っ越しやすいミドルタワー以下のモデル選択が良いかもしれない
これらの他にも「ストレージをSATA&M.2 SSDに更新してしまい、振動の故障リスクを無くす」という方法があります。
しかしこの場合でもGPUやCPUクーラーのリスクは免れないため、あくまでも部分的な対策です。
ヤマト運輸のサービスを30万円まで補償がついているため、一般的なゲーミングPCならば十分にカバーできます。
したがってヤマト運輸のパソコン宅急便を前提とするならば、あらかじめミドルタワー以下のサイズに留めておくことが重要です。