ヤフオクで見かける「非LHR」表記のグラボの意味は

最近ヤフオクなどで中古グラボを見ていると「非LHR」という表記が増えたことが気になりませんか?

非LHRなグラボとは何を指していて、普通のグラボと何が違うのでしょうか。

そもそもLHRとは?

LHRとは「Lite Hash Rate」の略称で、日本語では「低ハッシュレート」と翻訳することができます。

ハッシュレートとは、暗号資産マイニングで使用される用語で「マイニング効率を表す指標」だと考えてください。

つまりLHR版のグラボとは、「暗号資産マイニングの能力を低く抑えらえたバージョン」のグラボと言うことができます。

2020年に再度到来した暗号資産マイニングブームにより、グラボ不足が懸念される中、あえたマイニング能力を抑えた製品が大量に販売されました。

過去の暗号資産マイニングブームでもそうだったのですが、グラボがマイニングに使用されると品薄から価格が高騰し、マイニング以外の用途に使う層が不利益を被ります。

こうした悪影響を緩和するために登場したのがLHR版であり、今も中古市場に出回っているのです。

非LHR=暗号資産マイニング能力を抑えられていない

ここまでの説明でもうお分かりだと思いますが、非LHR版のグラボはマイニングの能力を制限されていないグラボのことです。

なので、「非LHRが特別」というわけではなく、どちらかといえば「LHR版」と表記されているグラボが特殊な存在です。

ちなみに、LHR版という呼称は2020年6月以前に発売されたグラボにのみ適用されており、それ以降のグラボはLHR版と表記されていなくてもマイニング能力に制限があります。

具体的には、RTXの3000番台は2021年時点で新規製造分がすべてLHR版と言われており、暗号資産マイニングに制限がかかっています。

しかしマイニング用途以外ではLHR版と非LHR版に違いはないとの公式発表があるため、ゲーム用途ならばどちらを購入しても問題ないでしょう。

LHR制限を突破するソフトウェアも登場

ただし、「LHRが普通」になってくると一部のユーザーから「同じ値段なのに機能制限をかけるのはおかしい」という反発が出てきました。

この流れを受けてなのか、著名なマイニングソフトである「Nice Hash」ではLHRによる機能制限を無効化する技術を開発。実際に同技術を組み込んだバージョンでは、ハッシュレートが向上したそうです。

こうなるとLHRの意味があるのか無いのかよくわかりませんが、ゲーマーやクリエイターが欲しいグラボを入手できないことを防ぐ、という大義名分は今後も続くのでしょうね。

マイニングまで検討するなら注意

ちなみに2022年11月時点では、ヤフオクで「LHR」と検索すると「非LHR」と表記されたグラボが結構見つかります。

RTX3070の非LHR版が即決で45000円程度なので、通常モデルとほとんど変わらないですね。ただ、入札数がかなりあるので非LHR版はそれなりに人気があるようです。

逆に非LHRという表記がないものは、まずLHR版(つまり暗号資産マイニング能力が制限されているバージョン)だと考えて良いでしょう。

マイニング向けのグラボは型番が異なるので、今後マイニングもやりたい!というかたは型番をググることも忘れずに。

聞くところによると今後はLHR版が主流になっていきそうですので、通常のゲーム&クリエイター向けGPUはLHR品のみになっていくのかもしれないですね。

ちょっと面倒な時代になりましたが、購入の際には注意しておきましょう。